【キュウレンジャー】ラッキーの憂鬱 2 (ページ36)

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本編85(ラクside) ページ36

どんどん街の近くになっていって…とうとう着いた。

やばい。

緊張してきました…。

「ラク。」

スパーダさんが強く手を握りなおしてくれた。

「ここだ。行くよ。」

「はい。」

こんなところに広場があっただなんて。

ずっと海の近くにしかいなかった…というか、いられなかったから気がつきませんでした…。

「ラク、上がるよ。」

スパーダさんの視線の先には…ステージ。

えっ…なんで？！

「あー、２人とも！」

ハミィさんがきた。

「これね、お祭りとかの時に使うらしいよ。」

お祭り…。

とはなんの事なのでしょうか？

「あの…」

言い出せないでいる僕にハミィさんは優しい笑顔をしてくれた。

「もしかしてお祭り分からないの？」

「はい。」

そんなもの、今までの見たことも聞いたこともなかった。

それは、ジャークマターだからなのか。

違う…。

いや、少しはそれもあるだろう。

でも、星の人と一緒に過ごさなかった僕のせいだ。

本当は１人で寂しかった。

戦闘員達はいたけれどそれは友達とは言えない、仕事だけの関係。

耐えられなくて…。

消えてしまいたいと思う時もあった。

なのに追われた時に抵抗したのはまだ思い残すことがあるって事。

それは…星の人たちと分かり合う事だったんだ。

その夢が今、叶えることができるかもしれない。

大丈夫。

友達２人が見てくれているから…

頑張れる。