検索窓
今日:43 hit、昨日:0 hit、合計:16,470 hit

本編68(ハミィside) ページ19

相手のことを知るのも大切だよね。


私はラクくんの事をたずねることにした。


「ラクくんのこと…教えてくれるかな?」


「はい。」


あっさり承諾してくれた。


「ぼくはジャークマターのダイカーンとして生まれ、この星に配属されました。こんな性格なため、何もすることが出来ませんでした。でもさっき言ったとおり人々はぼくの姿を見て恐れ、海の近くに来ないようになってしまいました。」


悲しそう。


ジャークマターは今や全世界で恐れられている存在。


恐れられるのは仕方ないことなのかもしれないけど、ラクはなにもやってないのにな…。


かわいそう。


「ぼくが来るまでこの海はこの星に暮らす人々の…大切な遊び場所だったのに。申し訳ないです…。」


責任を感じているの…?


「あなたはなにもわるくない。だから安心して?きっとこの星に暮らす人達ともうまくやっていける。」


励ましたら更にくらい顔になった。


「ぼくなんかに…できるんでしょうか。だってぼく…こんな姿だし…。」


こんな姿…?


怖いってこと?


いや、むしろ…


「かわいいよ?」


「へっ?」

声がうわずった。


かわいすぎる…っ。


「ラクはかわいいよ?だから危害を加えないって事を伝えられれば。」


「でも…自信ないです。ぼくなんかに、できるのかどうか…。」


うつむいてしまった。


「大丈夫!出来るよ!たとえ種族が違っても仲良くすることは出来る。私だってガル達と楽しく過ごせてるんだから。」


そう言うとふにゃりと笑った。


「ありがとうございます。」


こんな子を追いかけ回すなんて趣味悪い!


「一緒に頑張ろうね!」


「はい!」


手を握って言った。


とても嬉しそう。


やっぱり笑顔のラクくんの方が好きだな…。

本編69(ショウ・ロンポーside)→←本編67(スパーダside)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:杏奈(仮名) | 作成日時:2017年6月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。