【キュウレンジャー】ラッキーの憂鬱 2 (ページ15)

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本編64(スティンガーside) ページ15

「やめるんだ！スティンガー。」

ラッキー…なぜ止める？

こいつらは俺と村の人々を…。

「怯えてるのが分からないのか？」

確かに震えている。

が…相手はジャークマター。

「やめて下さい！ぼくは…誰にも傷ついてほしくないんです。」

傷ついてほしくない？

こんなに宇宙全体の生命をおびやかしておいてか？

「話だけでも聞こうよ。ね？」

ハミィが腕を掴んできた。

しかたなく腕をおろした。

「大丈夫？」

俺の腕を掴んでいた手を離し、ジャークマターの方へ差し出した。

「え？」

困っている。

「手、掴んで。」

笑顔でハミィが言うと、ジャークマターはおそるおそる掴み、立ち上がった。

「何があったんだ？」

「ぼくはダイカーンなのにちゃんとこの星の人間達のこと、苦しめられない…。ジャークマターの中で、落ちこぼれなんだ。」

本当…なのか？

「そのせいで処分が決まってしまったんです…。」

処分？

「さっきからインダベーが追ってきてて…。」

嘘ではないようだな。

「俺達には関係の無いことだ。」

「スティンガー！弱いものいじめ、だめだ。」

ナーガもそっち側か…。

「いいんです！あなた方に会ってしまって…倒されてしまうと思いましたし。これはぼくの問題です。むしろ見逃してくれてありがとうございます。」

ジャークマターは、敵だ。

だが…

「ラク、とかいったな。お前を追ってきているのは戦闘員だけなのか？」

「え…あ…はい。」

そうか。

なら…。

「俺達が倒してやるガル！」

代わりに言ってくれた。

「あっ…ありがとうございます！」

それから少し話し合って、ラクはオリオン号にかくまうこととなった。

全員オリオン号に戻り、水着から普段着へと着替えた。