【キュウレンジャー】ラッキーの憂鬱 2 (ページ11)

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本編60(ハミィside) ページ11

「あるでしょ？！」

大声を出してしまった。

「……？」

不思議そうな顔でみてくる。

まだごまかす気なの…？

そんなの通用しないにきまってるじゃない。

「ウソつかないでよ…私達、仲間でしょ…？」

涙が出てしまった。

泣きたくなんか、ないのに…。

「そもそも悩みが無いわけないんだよ。ラッキーはいつもみんなのために動いていて…それで…。」

言葉が出てこない。

伝えたいことは、やまほどあるのに…。

「ラッキー、ハミィちゃん泣かせちゃ、ダメですよー？」

バランスが言った。

「……っ」

気まずそうに下を向くラッキー。

ラッキーだって考えもなしに話さないわけじゃないのに…。

自分勝手だよね、私。

「バランス…いいの。ごめんね？泣いたりなんかして。ラッキーの今の気持ち…教えてほしいな。」

涙をぬぐった。

ラッキーの気持ちも…考えないとね。

「今は…言えない。だから…待っていてほしい。」

悲しい表情。

待っていてほしい…か。

だから話さなかったんだね。

「…分かった。待つよ。」

笑顔で言った。

私はラッキーが話してくれるまで待つことを選んだ。