おれんじ (ページ18)

今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:32,994 hit

17 酔っ払いページ18

『酔っ払ったー！泊めろー！』

「うわ……最悪のタイミングと最悪のシチュで来た」

『え？』

「ううん何も無い、上がっていいよ」

『お邪魔しまーす！』

・

Aちゃんのことを意識することが増えてきて

こないだは寝言で爆弾発言されて

家で1人ぐるぐる考えてたら

突然のほろ酔いAちゃん襲撃

それにまた悩んでいる間に、Aちゃんは

シャワーを浴びて僕の部屋着を借りていた

「はあ……」

『ため息ついたら幸せ逃げんで』

「幸せが来たからため息ついてる、バランス大事」

『何言ってんの？』

「分かんない……僕、Aちゃんのこと好きなんかな……」

『好きなんじゃね？知らんけど』

「Aちゃんは僕のこと好き？」

『うん』

「えっ」

『好きやで』

Aちゃんの目はまっすぐ僕を見据えていた

『試しに抱いてみる？』

「いや……へっ？」

『動揺しすぎやろ(笑)』

余裕そうなAちゃんの顔が近づいてきて

思わずギュッと目を瞑った

でも、いくら待っても何も感じなくて

おそるおそる目を開けると、目の前にAちゃんの顔

「……っ！？」

『ふふっ、キスされると思ったー？』

「……からかったん？」

僕がそう聞くと、Aちゃんは目を細めて、

『ううん、本気』

「んっ」

『ん』

触れるだけのキスをした