其ノ参 ページ4
花魁さんや遊女さんなどが居る一角の『千草楼』(ちぐさろう)という所に行くらしい。
千草楼に着くまでに花魁さんのしきたりについて教えて貰った。
歩く姿も無駄が無く綺麗だなぁと、見とれていると帯に目が行った。
(なんで前に結んでるんだろう？)
気になるので花魁さんに尋ねてみることにした。
「あの、なんで花魁さんの帯って前に結ぶんですか？」
「あぁ。前に結ぶ意味に一夜妻といわす意味が有るんでありんすぇ。
わっちたち花魁や遊女達は前に結ぶことでわっちは既婚者であると表現し、いちどに『こなたの一夜は貴方の妻です』と暗に伝える為といわす由来から前に結ぶように成りんした。」
「そんな深い意味が有ったんですねぇ。」
「まぁ、単に周囲に最も美しいわっちをみせる為にと言われてたり、脱ぎやすい、脱がしやすいといわす意味もありんす。」
「そんな意味もあったんですか。花魁さんの世界も奥が深いですね。」
話しをしている間に千草楼に着いていた。私は勿論、お客さんでは無いので裏口から入る。
そして、応接間らしき所に案内された。
「さて、先ずは自己紹介から。わっちは姫早(ひめさ)と言いんす。本名はセンラと言いんす。宜しくお願い致しんす。」
「よ、宜しくお願い致します。私は、Aと言います。」
「綺麗な名前でありんすね。」
そう言われて、少しこそばゆい気持ちになった。
「ではあ、Aちゃんの部屋に案内しんしょうか。疲れたでありんしょう？」
「ありがとうございます。」
自分の部屋に案内された。建物の外れのほうにあって応接間からは遠かった。
廊下には華やかな装飾が沢山飾ってあった。壁には幾つもの赤提灯が揺れていた。
「ここが、Aちゃんの部屋でありんすぇ。詳しい事は明日言いんす。
もう遅いのでゆっくり休んでくんなましぇ。では、お休みなんし。」
「お休みなさい。」
そう言い襖を閉じる。
「はぁ」
私は、襖に寄りかかりながらへたり込んだ。
(今日は、濃い一日だったなぁ。)
寝るための準備をするために立ち上がり、布団を敷き始める。
予め、部屋に備えてあった着物に着替え、明かりを消し布団に入る。
目を閉じ今日を終える。
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やっとセンラさんが出てきましたね。
あの、質問なんですが花魁さんの言葉を下に訳した文を書いた方がいいですか？
コメ欄に書いてくださるとありがたいです。 GUMIより
ラッキーフラワー
藤の花
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GUMI(プロフ) - 唄羽さん» 面白いと言って頂いて嬉しいです！指摘ありがとうございます！申し訳ないです。これからも、よろしくお願いします！ (2020年2月9日 9時) (
レス) id: 138fb07eaa (このIDを非表示/違反報告)
唄羽 - すごく面白いです!!えっと、１つ指摘(?)なのですが、夢主の名前を設定可能にしたい場合は、“(名前)”と書いて下さい！今のままだと、“(雪)”表記になってますよ！うるさくてすみません…。更新頑張って下さいね！応援してます!! (2020年2月9日 6時) (レス) id: c457855cc9 (このIDを非表示/違反報告)
GUMI(プロフ) - 夢さん» コメントありがとうございます。自分で読んでも意味が分からなければ書くと思います。相談に乗ってくださりありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2020年1月29日 20時) (レス) id: 4e23a355ed (このIDを非表示/違反報告)
夢 - 僕的には書かなくて大丈夫です、大体の言葉は分かるので…でも、書いた方が宜しいのかと…そこは作者様に任せます。 (2020年1月29日 6時) (レス) id: 393bcdab68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GUMI | 作成日時：2020年1月1日 23時
