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柚樹side
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柚樹「ふー､気持ちよかった…」
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俺は風呂から出ると
頭にタオルを巻いて､Aちゃんのいる部屋へと向かった｡
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そしてドアノブに手をかけ
ｶﾞﾁｬｯ―…と開いた｡
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柚樹「遅くなっちゃってごめんね―…」
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そう言ったけどAちゃんの反応がない｡
聞こえるのは―…
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A「ｽ―…ｽ―…」
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Aちゃんの寝息とTVの音だけ｡
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柚樹「寝ちゃったんだ…まあ､疲れたもんな｡今日は…」
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俺は眠っているAちゃんの頭をｿｯと撫でた｡
その途端､ﾋﾟｸｯと耳が動いた｡
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俺は驚いて手をﾊﾟｯと離す｡
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A「ん―…」
柚樹「あ､やべ…」
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Aちゃんは目を擦りながら起き上がると…
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A「柚樹…く…ん…？」
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なんて言って､可愛らしく首を傾げてきた｡
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ﾄﾞｷｯ―…
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俺の胸がいつもより激しく跳ねた気がした｡
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柚樹「あっ…ご､ごめ…ん！起こしちゃって…」
A「んー､大丈夫…お風呂…出た？」
柚樹「あ､うん…出た…よ｡」
A「じゃあ…入ってくるね…」
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Aちゃんは眠たそうな顔をしながら
パジャマを手に取るとﾌﾗﾌﾗと部屋を出ていった｡
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ﾊﾟﾀﾝ―…
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柚樹「―…はぁ､何だコレ｡」
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俺は自分の胸に手を置いた｡
戻ってると思った胸の鼓動は今もまだ弾けている｡
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心臓の打つ音をかき消すために
すぐ傍に置いてあったクッションを抱きしめた｡
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柚樹「Aちゃんの匂い―…」
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その匂いを嗅ぐと､かき消す所か
さらに激しく胸を打つ｡
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あぁ､俺…病気なのかな｡
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柚樹「…本当…なんだよ…」
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俺はそのクッションを大切に…
大事にｷﾞｭｯと抱きしめた｡
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俺は今､このクッションを誰と重ねているんだろう―…
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∞eighterヤス0911∞ - とてもキュンとしました♪これからもがんばってください (2015年11月20日 2時) (
レス) id: 0691079db0 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごいです！書き方も、参考になりました！ありがとうございます！！ (2015年8月2日 18時) (レス) id: 69b8d3345a (このIDを非表示/違反報告)
ユラナス(プロフ) - 初めて読ませて頂きました！文の表現の仕方がすごいです！私も小説書いてるんですっごく参考になりました(*^^*)ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2015年7月7日 21時) (レス) id: fadd2adfc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 更新頑張ってくださいね！ 応援しています(*^_^*) (2014年8月14日 7時) (レス) id: 02f5d1e405 (このIDを非表示/違反報告)
碧侑 - キュンキュンで最高ですっ！ 番外編が楽しみですっ♪ (2014年8月7日 18時) (レス) id: 3502d5912c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*琳檎*
| 作成日時：2012年9月23日 18時
