隣にいたキミ｡【_名前変換オリジナル】

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柚樹side
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Aちゃんは涙を流した｡


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「何で我慢出来ないんだろうね」


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確信は持てないけど､きっと家族の事だ｡

学校生活は上手く言ってるみたいだし―…そうなるとそれしか選択がない｡


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A「本当になんでもないから…」


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そう言って､涙を流し続けるAちゃん｡

説得力なさすぎ―…


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だって…


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柚樹「―…何も無い事ないでしょ？」


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そんな顔されて､ほっとく人なんていないでしょ｡


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A「え…ｯ…柚樹く…」

柚樹「…いいから｡」


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俺はｿｯ､とAちゃんを抱きしめた｡

小刻みに震えてるのが解る―…


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なんでなのかな｡


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柚樹「―…泣かないで｡」


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こんなにも良い子なのに､

どうしていい環境を恵んでくれなかったのだろう。


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どうして神様は―…


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柚樹「…可笑しいよ､こんなの…」

A「柚樹くん…？」

柚樹「なんで…」


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柚樹「どうして良い子のAちゃんが､辛い想いしなきゃいけないんだよ…」


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俺にはサッパリ理解できない｡

Aちゃんが苦しむくらいなら―…


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柚樹「もし出来たら…俺が変わりになるのに…！」


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俺が変わりになってやりたい｡

でも､それができないから…だから…


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A「柚樹くん…」


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俺が､傍で支えてやりたい｡


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