22 ページ22
柚樹side
.
.
柚樹「自分の個性じゃない？」
.
.
.
俺は気づくと口を動かしていた｡
.
.
.
柚樹「あっ､ごめん｡意味解らないよね｡」
A「ううん｡」
.
.
.
自分でもよく解らなかった｡
でも―…バカとは違う気がしたんだ｡
.
.
.
Aちゃんが言ってる"バカ"は
全て完璧ではない人を指している｡
.
.
.
でも､それは違うよ｡
.
.
.
人それぞれ皆違って､
悪い所も良い所もそれが個性｡
.
.
勉強できなくたって､自分の事を理解できなくたって､
それは…"個性"で丸める事が出来るんじゃないかな？
.
.
.
.
柚樹「それに､何もない所でこけるのは可愛いに入るんじゃないの？(笑)」
A「む…バカにしてるでしょ…」
柚樹「してないって(笑)」
.
.
.
そうやって無意識に可愛い姿を見せるのもAちゃんだから｡
他の女の子見たいに媚びてる訳じゃないから―…
.
.
.
柚樹「可愛いんだって､本当に｡」
.
.
.
俺も自然に"可愛い"なんて言ってしまうんだ｡
.
.
.
無意識､も個性だよ｡きっと｡
.
.
.
Aちゃんの全部が…ね｡
.
.
.
A「…じゃあ…ありがとう｡」
柚樹「うん､あ｡俺､マジで好きな人いないからね？」
A「解ってるよ､でも…いたとしたらｼｮｯｸだったかな｡」
柚樹「え？」
.
.
.
俺はAちゃんの言葉が理解出来なかった｡
どうしてAちゃんがｼｮｯｸを受けるのか｡
.
.
俺に好きな人がいたら―…
.
.
.
柚樹「…何で？」
A「だって―…」
.
.
.
.
そしてAちゃんは俺の手をｷｭｯ､と握って―…
.
.
.
.
A「初めて共感してくれた人だったから…」
.
.
.
.
そう言った｡
きっと"恋愛に興味無い"っていう共感だろうね｡
.
.
.
柚樹「…出来ないよ､そんな人｡ 恋とか…正直よく解らないしさ｡」
A「うん―…」
柚樹「…あー､何かごめん｡送ってくよ｡」
.
.
.
俺はこの話題から早く抜け出したかった｡
解らない､解らないけど―…
.
.
.
.
A「―…ありがと｡」
.
.
.
.
俺の中で
何か動き始めた気がしたんだ―…
.
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 426人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞eighterヤス0911∞ - とてもキュンとしました♪これからもがんばってください (2015年11月20日 2時) (
レス) id: 0691079db0 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごいです！書き方も、参考になりました！ありがとうございます！！ (2015年8月2日 18時) (レス) id: 69b8d3345a (このIDを非表示/違反報告)
ユラナス(プロフ) - 初めて読ませて頂きました！文の表現の仕方がすごいです！私も小説書いてるんですっごく参考になりました(*^^*)ありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2015年7月7日 21時) (レス) id: fadd2adfc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 更新頑張ってくださいね！ 応援しています(*^_^*) (2014年8月14日 7時) (レス) id: 02f5d1e405 (このIDを非表示/違反報告)
碧侑 - キュンキュンで最高ですっ！ 番外編が楽しみですっ♪ (2014年8月7日 18時) (レス) id: 3502d5912c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*琳檎*
| 作成日時：2012年9月23日 18時
