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次の休み時間
あいつの教室に行くとあいつは
ちゃんと席に座っていた
「おい」
そう呼びかけると
本当にいつも通り俺の方を向いた
「お前さっきどこ行ってたんだよ」
するとそいつは焦るでもなく
目をそらすわけで理由でもなく
首をかしげて
匠「トイレだけど?」
目をじっと見つめてみても
別に変わった様子もないし
さっきのような冷たさもない
あれは違ったのか??
いや
こいつ嘘ついてる
「ふっ…あっそ」
俺は思わず笑ってしまって
そいつはまた不思議そうに
疑いの目を向けてくる
匠「何だよ」
「いや、何もない
これ渡しに来ただけだから」
手を差し出すそいつに鍵を握らせ
俺は教室から出た
そして俺の足は
さっきあいつがいた場所に向かっていった
その瞬間でさえ面白い
きっとその時
笑顔だったんだろうななんて
振り返ってみると
自分の好奇心が
おかしいものだったと痛感する
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キキ//8Z(プロフ) - かとれあさん» うわあありがとうございます!!!(号泣)ちょっと更新速度遅くなるかもしれないですができるだけ頑張ります…!!!!!!! (2018年3月29日 16時) (レス) id: 7d68626159 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - 夜遅くにすみません!この作品とっても大好きです!!次の更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年3月29日 2時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キキ//8Z | 作成日時:2017年4月13日 21時