八夜 ページ10
21時30分 ○○ホテル内 Ber
ちらちらと刺さる視線をものともせず
手慰みにグラスを揺らし
下したブロンドの髪を、オフショルダーで曝け出した肩に遊ばせる
置手紙の待ち合わせ場所を無視して30分
あの男はもうそろそろ気付く頃だろうか
横目に見たバーの外
ホテルの入り口に見知ったミルクティー色の髪が不機嫌そうに揺れている
どうやらこちらに気づく気配はないらしい
まったく……仕方ないわね
テーブルに置かれたペーパーナプキンを一枚取り
サラサラと文字を書いていく
男が凭れかかっているバーの窓ガラスに貼り付け
コンコン、と窓ガラスをたたいた
不思議そうにこちらを振り返った男の
ブルーグレーが大きく見開かれた
と同時に、弾けるようにその場を離れる
バンッ、と手をつかれた衝動で揺れる机
骨ばった男性特有の、しかし女性と見紛う程に白くて細い指の先
『………ふふ、待ちくたびれましたよ？』
「約束の場所と違うんだけど？
………連絡は来ない、誘いにも乗ってこない
ようやく相手をしてくれるかと思えば、約束の場所にはいない
………どれだけ僕を焦らせば気が済むの」
『………あら、そんな顔しないで？』
今にもこの場で押し倒されてしまうんじゃないかと思うほどに
欲望を滾らせた瞳がこちらを射抜いた
お綺麗な顔に似合わず思ったより情熱的なようだ
机に置かれたその手に、そっと自分の手を重ねる
『お詫びに何でも教えてあげるわ
………私のこと、知りたいんでしょう？叶さん』
「………なら、二人っきりで話さない？
丁度このホテルの部屋取ってるんだよね」
『ふぅん？
安っぽい部屋だったらお断りよ』
「大丈夫
きっと気に入ってもらえるはずだから」
そういうと流れるように手を引かれ、腰を抱かれる
ぐっと近づいたその顔は、またしても溶けるような微笑を浮かべていた
ガタガタ、
ガタン
ガチャ
『ふふっ、ちょっと焦りすぎじゃない？
…………それで、私の何が知りたいの？』
「うーん、そうだなぁ……
僕らの体の相性……とか」
『……あら、奇遇ね
私も知りたいわ』
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ケト。(プロフ) - 夜枷鳴鬼さん» もしかしたら前世双子だったかもしれないですね()コメントありがとうござます！ (6月17日 20時) (
レス) id: e9bc04e793 (このIDを非表示/違反報告)
夜枷鳴鬼 - なんだろう･･･ケト。さんとさんと合うのかな好みが。自分じゃこういうの書けないからガチありがたい (6月13日 23時) (レス) @page10 id: 1a0c419915 (このIDを非表示/違反報告)
ケト。(プロフ) - りすさん» 次誰落としましょうかねぇ……lr、△はシチュエーション考えてるんですけど他が……思いつかなくって……( ˇωˇ )コメントと応援ありがとうございます！ (6月11日 3時) (レス) id: 3f696d59e4 (このIDを非表示/違反報告)
ケト。(プロフ) - マロンさん» まーじですかちょっと心臓撃ち抜いちまったかもしれないですね()コメントありがとうございます！ (6月11日 3時) (レス) id: 3f696d59e4 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - うわぁ、すっごく好きです、。これからみんなをどんどん堕としていってほしいです！頑張ってください!! (6月9日 21時) (レス) @page13 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケト。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年5月18日 21時
