【イナGO】Alice is a thing of this small castle (ページ13)

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13話【たりなかったから】ページ13

「はい、では次。マサキさん」

「えー。俺ー？しなくてよくね？」

「早くしてください」

「むー･･･あ、俺マサキね。それよりアンタ･･･」

「はい？」

「･･･あと何週間かしたら何か闇に飲まれそうだなぁ･･･死ぬかもね」

「え？」

わ、私死ぬの！？それよりこのマサキって子。何か予言的なものとかあるわけ！？

「あーごめんごめん。戸惑ってるみたいだね。

　俺死神やっててさぁ、予言とかよめちゃうんだけど･･･今のは嘘嘘！大嘘！

　ふふっ、いきなりごめんねー、ほんと。じゃ、これからよろしく！アリスさん！」

マサキくんはクスクス笑った。

「はー･･･、マサキさん。あんまりアリスさんを困らせないでください。

　では次アオイさん･･･って寝てますね」

アオイさんと呼ばれたその女の子は眠っていた。

「おーい」

隣の席のマサキが頬を抓ってもビクともしない。

そういえばさっきイシガシさんが姫抱っこで持ってきた人だよね？

「あ、えと。この人はアオイ。

ここに来たときからずっと眠ってて･･･というかずっと眠ってたらしいけど。
だから誰も声を聞いたこともないし、ご飯もずっと食べてないんだよね。それなのにランマルさんは血を吸って･･･」

マサキくんはアオイちゃんの自己紹介をしながらランマルくんの方をジッと見る。
というかまぁまぁマサキくんも目つき悪いよな。

「コイツの血は不思議な味がした。あれだけじゃたりなかったからその後イシガシの血を飲んだけど。でもアオイの血は普通においしいよ。」

ランマルくんはマサキくんが睨んでるのに何一つ同様せず一つ呟いた。

「･･･ケッ、変な奴だな。

　と、まぁこんな感じの人だよ！」

「･･･あ、うん。」