血を継ぐもの【ゲゲゲの謎】 (ページ3)

今日:15 hit、昨日:39 hit、合計:24,091 hit

壱話ページ3

あれは、そう雨が酷く降っていた夜
村の人達は寝静まっていた。

雨の音に混じって何かが割れる音が聞こえた。

お隣さんが何かが食器でも割ったのだろうかと思ったが
それと同時に悲鳴が聞こえた。

何事かと思って布団から起き上がり、窓からそっと外を覗く
と暗くてよく見えないが面を付けた人らしきものが村民を担ぎどこかへ連れていくようだ。

『な、なに……？』

私はその光景に夢中になっていて背後の気配に気づかなかった。

『ｯ！？』

ｶﾞｯｯ

私は面をつけた人に棒状のもので喉を抑えられる背後に人がいる状態のため私は直ぐに前に上半身を倒し人を倒れさせる。そして気絶させすぐにその場を離れようと玄関から外に出ようとした、そこに広がっていた光景はまさに《地獄》だった。

『！？！？』

私は、思わず目を見開きその場に固まってしまった。

この光景は夢？いや現実だ。

昨日まで平和だったはずの村が阿鼻叫喚地獄と化していた。