血を継ぐもの【ゲゲゲの謎】 (ページ16)

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拾肆話ページ16

庚子「いえ、おそらく今日はもう帰ってこないでしょう……」
「お姉様に先程呼び出されていましたから………」

そういう庚子さんの顔は暗かった

『な、るほどぉ…』

この一族は本当に闇が深いようだ…

『では、お言葉に甘えて』

と言って夕飯の支度の準備を手伝おうとすると奥の部屋から赤子の鳴き声が聞こえてくる
そういえば長田と庚子さんの間には子がいたな

『あの、私が後はやっておきますのでお子さんの様子を見てきてください』

庚子「あ、ありがとうございますっ」

そう言い庚子さんは奥の部屋へ行った
器に味噌汁などをよそい終わった頃、庚子さんが戻ってきた腕の中には小さな赤子がいた

庚子「すみません、ありがとうございます」

『いえいえ』
『それより、可愛い赤ちゃんですね』

庚子「抱えてみますか？」

『いいんですか？！』
『私、子供好きなんですよ』
『近所の子供の子守りとかも良くしていて』
『お名前はなんですか？』

庚子「と、時弥です」

『時弥くんか、いい名前だね』

などといったことをし夕飯を食べあとは寝るだけだ