血を継ぐもの【ゲゲゲの謎】 (ページ12)

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拾話ページ12

『いえ…………あの、私宿に泊まってるわけじゃないんです』

孝三「え？」

『あの、実は………』

今まで中々いえずにいたこと…私がここにいる理由を孝三さんにすべて話した

孝三「そう、なのか…」

孝三さんは今どんな顔をしているのだろうか…
私は話すうちに顔がどんどん下に俯いていき孝三さんの顔を見ることが出来なかった。

このことを話したことで孝三さんは私に興味をなくしてしまうのではないかと……

もうさっきのように話してくれないのではないのかと………

そんな不安に押しつぶされそうになっていると孝三さんは私を自身の元に引き寄せ抱きしめる形になった。

孝三「そんなことがあったのか…」
「ごめんね……こんな家があるばかりに君を不幸にしてしまう」
「僕は父様には逆らえないからどうすることも出来ない…」
「でも、僕は君に惚れちゃった、だから手放したくはないんだ……」

『！』
『そ、れは』

孝三「こんな家関係なしに僕は、君が好きだ」
「君はどうだい？」

孝三さんはそんなことを困ったように笑いながら言う

『私も…………私も、好きです！』