血を継ぐもの【ゲゲゲの謎】 (ページ11)

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玖話ページ11

そんな出会いから始まり、小一時間その部屋で軽く話した

孝三「これからめ、夫婦となるので、様付けで呼ばなくていいですよ」

『それでしたら、これからめ、夫婦になるんですし、私に対して敬語を使わなくてもいいですよ』

孝三「そ、そうだね、Aさん」

『こ、孝三…さん』

と私たちは顔を赤くしながら互いの名前を言い合う
恥ずかしさから来る沈黙を打ち切ったのは孝三さんだった

孝三「少し歩きませんか？」

『はい！』

その後私達は川沿いを歩きながら会話をしているうちに互いのことをもっと知りたいと思ったのだ。
互いの好きな物や苦手な物、得意なことなどを話しているうちに日が落ちてきて辺りがオレンジ色になってきた。

孝三「あはは、Aさんといるとすごく楽しいよ」
「久しぶりにこんなに笑ったよ」

『私も孝三さんと一緒にいるとすごく楽しいです』

孝三「でも、楽しい時間が過ぎるのはあっという間だね」
「宿まで送るよ」
「こっちだろう？」

と言って孝三さんは宿が村に1軒しかないため得意げに指をさし進むが私は孝三さんのシャツの裾を引っ張った

『いえ…………あの、私宿に泊まってるわけじゃないんです』