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今日の俺、ちょっと調子に乗りすぎてる。
男子トイレの鏡に映る自分を見て正気を取り戻す。
Aちゃんにケチャップをリクエストしたり、一口いる？とか言って……キモ！もはや犯罪だろこれ、絶対嫌われた。
反省反省。Aちゃんと文化祭まわれるからって、さすがにエゴが出過ぎた。
「お待たせ、次どこ行こっか」
「あれ」
「え……あれ？」
お化け屋敷……だよな、完全に。
黒のビニールシートで暗闇が演出された教室は、外から見て分かるほど異質な雰囲気を放っている。
目を輝かせてこちらを見てくるAちゃん。
「ほんとに行きたい？」
「行きたいよ。牛沢くん怖いの？」
「まさかね！？それはない」
「私は大丈夫だから行こー」
しまった。強がってしまった。
でも俺は、血とか暴力とかゾンビとかそういうのが怖いんじゃなくてただ、急に驚かしてくるのが苦手なだけだ。
列に並ぶAちゃんの口角が上がっている。
彼女はホラーとか得意なのだろうか。
委員会で聞いたけど、どうやらこのお化け屋敷かなりガチらしい。
「うわ……暗っ」
「牛沢くん先行ってよ」
「え？あぁ、任せろ！」
入った途端にドアは閉められ、光のない真っ暗な空間になった。
廃校に肝試しをしに行って迷子になった友人を助けるべく、ここにやってきた。そういうストーリーらしい。
「うわっ！！！」
「きゃっ！」
「ごめん、モニターがついただけだ」
「もう！びっくりするじゃん！」
モニターには軟禁された一人の女の子。女の子の手首は手錠で繋がれている。
その手錠を外すための鍵を、俺たちが見つけなければいけない。
割と作り込まれてるしゲームみたいで面白そうだ。
「行くか」
「うん…！」
「ぎゃああああ！！！？」
ドサッという音と共に足元に転がり込んできたのは生首。もちろんマネキンの。
これはダメだ、本気で驚かせにきてる。まじで良くない。
早く終わらせようと歩くスピードを速める。
「牛沢くん全然怖いの無理なんじゃん！」
「無理じゃねぇ！びっくりしただけ！」
「じゃああれは？あの箱！鍵入ってんじゃないの？」
「お、おうやってやるよ」
箱の中身はなんだろな形式の箱。
今度は何だ？目玉か虫でも入ってんのか？
「うわあああ！！！！！手、手が！！！」
「ふふっ」
「何笑ってんの！」
「いや、牛沢くんがあまりにもビビりだから、怖くなくなっちゃって……ふふ」
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続く (更新停止中)
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
