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今日のためにしたツインテールも、お気に入りのアイシャドウを使ったアイメイクも……大丈夫、可愛い。
強いて言えばこのクラスTシャツが可愛くないくらいかな。
女子トイレでコンディションを整えて、待ち合わせ場所に向かった。
「お待たせ」
「今来たところ」
恋人みたいなやりとりで、さっそく体温が上昇している気がする。
牛沢くんの腕についている"文化祭実行委員"の腕章がなんかかっこよくて、誇らしい気持ちで隣を歩く。自分のことじゃないのにね。
「お腹空いてる？」
「結構空いてる」
「じゃあ焼きそばとか、フランクフルトとか……」
牛沢くんはパンフレットを読み上げてくれるけど、私は目の前のホットケーキの出店に興味津々だった。
牛沢くんもそれに気づいたようで、呆れた顔で笑っている。
「行こうか」
「うんっ」
「なんか夏祭りもこんな感じだった…」
「あ、待って！待って、まずくない？」
「？」
「カフェを出店してるクラスとして、ライバル店の売り上げに貢献するのは……」
「たしかに、それはそうだ。でもどうする？」
「うちのクラスで食べるのはどう？」
「あ〜、逆にありかも。あいつらちゃんとやってるか偵察も兼ねて」
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「「いらっしゃいませ〜〜〜」」
カランカランという入店音に反応して語尾に音符がついたような"いらっしゃいませ"を発する黒猫たち。
客として内装や外装を改めて見てみると、かなりクオリティが高い。
「いらっしゃいませ〜……って、うっしーと湊川さん！え、え〜！噂ガチだったんだ〜」
担当してくれるメイドももちろんクラスメイトなわけで、キャッキャしながら席に案内される。
みんなに見られてどう思ってるかな、なんて牛沢くんの方をチラリと見るけど、案外普通の顔をしていてなんだか悔しかった。
「オムライスと……」
「メロンクリームソーダで」
「かしこまりました〜」
「はーい………みんなちゃんとメイドしてて可愛いね」
「いや〜、店名詐欺だろ。黒猫カフェって」
「まぁ猫カフェかなんかかと思うよね」
「猫の方が可愛いしなぁ」
良かった。メイドに興味なさそう。
その態度が、昨日の私に放った"かわいい"をより意味のあるものにしてくれる。
思い出すだけでも恥ずかしいし、嬉しい。
しかも文化祭一緒にまわろうって言ってくれて、もうそんなん期待しても私悪くないよね？ね！
「お待たせいたしました〜！」
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
