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文化祭ももう明日に迫っていて、クラスメイトだけでなく学校中がソワソワした雰囲気を纏っている。
今日は前日ということで一日中文化祭準備となっており、授業じゃないので割とみんな好き放題やっている感じだ。
「ごめんA、他の子からも写真撮ろって連絡来たから…行ってくるね！」
「うん」
「その服最後あのハンガーにかけとけばいいから！」
「分かった、いってらっしゃい」
約束通りメイド服で姫成と写真を撮った。
着てみて思ったけど、やっぱりメイド服は可愛い。
鏡に映ったメイド姿の自分を見て、牛沢くんが見たらどんな反応するのかな、なんて考えてしまう。
可愛い姿見て褒めてほしいな〜……いや、見せに行けばいいのか？
今頃教室は内装仕上げの最中で、牛沢くんも手が空いてるだろう。
「あれ、Aじゃん」
走って向かった先で最初に声をかけてきたのは、キヨだった。
ダサすぎるクラスTシャツを着てドアの前に突っ立っている。
「なんでそんな格好してんの？」
「私もJKぽいことしてるのよ」
「らしくないな」
「うるさ。そんなことより……さ、牛沢くんってどこいるか分かる？」
教室中を見渡しても彼の姿が見当たらない。
前日だから委員会が行われてるのだろうか。
「知らね、委員呼び出されてんじゃね？」
「だよね」
「……うっしーになんか用あんの」
「まぁ用っていうかー…、うんまぁそんな感じ…」
まさか深掘りされるとは思ってなくて、慌てて下を向いて誤魔化す。
私、何やってんだ。
メイド服着て写真撮るなんてらしくないことして、牛沢くんに可愛いって言ってもらいたくて教室まで来たのにいなくて。
最近まともに二人で喋れてないし、きっとこんなこと考えてるのも私だけだし。
「似合ってんじゃん」
「え？」
「可愛いって意味」
「あー、ありがとう」
よほど私の負のオーラが強かったのだろう、キヨが、あのキヨが素直に私のメイド姿を可愛いなんて言ってきた。
彼なりに慰めようとしてくれてるんだと思う。
けど、私が可愛いことなんて言われなくても全然自覚あるんだよね。
「うっしーの代わりに言ってやったんだよ」
「全然嬉しくないよ」
「ひっど」
そうだよ、"牛沢くんに"可愛いって言われることに意味があるんだよ。
キヨに言われたって代わりになんてならない。
……ん？
"うっしーの代わりに"…って、キヨ、やっぱ私の気持ち…気づいてるよね？
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
