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「よーし席替えすんぞー」
夏休みはあっという間に終わってしまい、今日から普段の学校生活が始まった。
箱から番号が書かれた紙を取り出し、四つ折りを開いていく。
「10番だ。姫成は？」
「私23番……全然近くない〜っ」
はぁ、とため息をついて机を移動させているのは、牛沢くんと近くの席になれなかったからだ。
「ため息ついてどーしたん」
独特の鼻声で話しかけてきたのはレトルト。
頭の上にはてなを浮かべた彼は、どうやら私の前の席になったらしい。
「えっ、あー……周りに友達いないなーって」
「湊川さん…じゃなくて…んー、Aちゃん！もう友達でええよ！俺の事はレトさんとか呼んでくれていいし」
すごい勢いでグイグイ来るのでその圧に負けて「うん」と小さく答えると、パッと目を輝かせ嬉しそうな顔をした。
「レトルトって呼ぶね」
「えー呼び捨て珍し！うっしーくらいしか使ってないで」
「牛沢くんもそうなんだ」
「うんうん、そーやねん」
友達、こんな簡単にできちゃった。
去年はキヨ以外クラスに友達いなかったのに、今年はこれで二人目だ。
別にそんなに友達増えなくていいんだけど、多くて損はないよね。
「じゃあ後よろしく」という先生の合図を聞いて席を立ったのは、レトルトと……牛沢くん？
「文化祭についてなんですけど…」
黒板の前に立った二人。
牛沢くんは手に持ったプリントを見ながら喋り出した。
あー、そっか。そういえばこの二人が文化祭実行委員なのか。
「とりあえず、買い出しで何買うか話し合ってほしー…です」
牛沢くんのぎこちない喋り方を聞くとなぜかこっちまで緊張する。
"買い出し"といういかにも文化祭チックなワードが出た途端、教室中が騒がしくなった。
「買い出しって何必要かなー？」
「姫成……こっち来んの早い」
「だってワクワクするじゃん！文化祭だよ？」
「うちのクラス何するんだっけ」
「メイドカフェじゃん！」
そうだ、メイドカフェだ。
可愛くて目立ってる女の子だけがメイドになれるやつね。
いや本当は予算が許す限り誰でもメイド役できるんだけど、私はメイドなんてできるほどのコミュニケーション能力ないし。
「Aもメイドやるよね？」
「え？そんなわけ」
「じゃあ当日メイド役しなくていいから、準備期間にメイド服借りて写真だけ撮ろ！お願い！」
「えー……まぁ、いいけど」
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
