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今日が来るのは思ってたより早かった。
集合時間10分前。さすがにまだAちゃんは来ないだろうと気を抜いていると、
「牛沢くん」
「えっ、早いな」
「そっちこそ」
目の前に現れたAちゃんは、普段とは少し違っていた。
なんかフリフリがついてるブラウスに、小さいリボンの装飾がついた黒のショートパンツ。
カフェバイトの時はカジュアルな服装だったから、てっきり今日もそんな感じだと思っていた。
いつもの感じからこの私服はイメージできないな。
俺こういう女の子らしい服装別に好きじゃねぇはずなのになんでだろ、Aちゃんが着てると違うように見える。
「りんご飴あるー」
「好きなの？」
「うん、好き」
屋台ゾーンに入ってすぐにそれを見つけた彼女は目を輝かせていた。
買う？なんて聞くより先にすでに列に並んでるのを見ると、相当甘いものが好きなんだなと思う。
「結構人多いな」
「知り合いとかいそうだよね」
「俺もう何人か見かけたもん」
「高校の人？」
「や、中学の奴ら。ここ地元近いからさ」
Aちゃんは屋台のおじさんに五百円玉を渡してりんご飴を受け取ると、嬉しそうに笑った。
「りんご飴って食ったことねぇかも」
「え、じゃあ牛沢くんはお祭りで何食べるの」
「焼きそばとか唐揚げとか、いろいろあんじゃん」
「申し訳ないけど今日は甘いのに付き合ってもらうね」
「それなら別行動だなー」
「ダメだよ」
意地悪なことを言ってみるとちょっと怒った顔するのが面白くて、もっといじってみたくなる。
ただのクールな女子じゃなくて、からかうと分かりやすく頬を膨らませたり、楽しいと八重歯を見せて笑ったり、表情豊かな子だというのは関わっていくうちに気づいた。
「じゃあ牛沢くん、ああいうのは得意？」
そう言ってAちゃんが指差したのは射的。
手のひらサイズのぬいぐるみやお菓子が並んでいる。
「余裕よ」
「おーっ、じゃあ、あれ取ってよ」
「あれって……あれ？猫のやつ？」
「違う、その横の…」
「え、コアラ？」
「そう！」
可愛らしい猫のストラップの横のコアラのストラップは、可愛いとは言えない不細工な見た目だったけど、Aちゃんが欲しいってんなら取るしかない。
「だいぶ自信ありそうじゃん」
「当たり前。銃なんか何百回も握ってんだわ」
「ゲームでね？それだけ聞くと怖いよ」
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
