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カランコロンと氷同士がぶつかる音とともにため息をつく。
ガムシロップを三つも入れたブラックコーヒー、それでも私には苦かった。
こんなの好きで飲んでる人の気がしれない。
はぁ。まだ来ないかな。
追加のガムシロップをストローでくるくる混ぜていると裏口が開く音が聞こえて、そこにはいつもと違う服を身に纏った牛沢くんがいた。
「こんにちはー……あ、」
「やっと来た。ほらこっち来て」
制服じゃない牛沢くん違和感あるなぁ。
可も不可もない無難な感じ。バイトだからかな。
「この人が、私のお父さん」
「おぉ君が牛沢くんか。今日と明日、よろしく」
「えっ、あ、牛沢です。こちらこそよろしくお願いします」
「牛沢くん、Aは生意気なやつだけどどうか頼んだ」
「あー、はい！」
「お父さんそういうのやめてよ。牛沢くんも相手しなくていいから」
開店まであと三十分。
なんか緊張してきた。お客さん来てくれるかな？
「Aちゃんのお父さん、イケてるな」
「ただのおじさんよ」
牛沢くんに下の名前で呼ばれるのはやっぱりくすぐったい。
周りから苗字で呼ばれがちだから、名前呼びは急に距離が縮まった気がしてしまう。
「今日一日頑張ろ。Aちゃん」
「…う、うん」
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「牛沢くんそろそろお昼休憩しよ」
「え、もうそんな時間か」
開店して二時間近く経ったから休憩をすることにした。
お客さんの数はそこそこって感じでちょうどいい忙しさだけど、これからおやつの時間になってくるからもっと増えそう。
「まかないあるけど何食べたい？」
「あー、うーん。えーっと……俺さ、甘いの基本無理なんだよね」
「え嫌いなの…！？」
「食べれなくはないけどできれば食べたくない」
「不味そうって思いながら運んでるんだー」
「その言い方やめろ」
「でもさ、甘いの無理ならこの店食べれるのないね」
「仕方ねぇ、コンビニ行ってくるわ」
そう言って店を出て行く後ろ姿を眺めてしばらくぼーっとしていると、出て行ったはずの彼がなぜかUターンして戻ってきた。
「やべぇよAちゃん、ちょっとこっち来て」
何やら驚いてる表情を見て慌ててそっちに向かうと、そこには目を疑うほどの長蛇の列ができていた。
これ……うちの店の列だよね？いくらなんでも多すぎない？
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
