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「………」
「……送るって言ったんならなんか喋ってよ」
「うーん。じゃあ自己紹介するか」
「え、今更？」
「じゃあ俺から。高校二年、男性、誕生日は11月の15、趣味はゲーム」
「男性……？」
「いやそこに疑問持つな」
湊川さんクールな感じなのにそんなボケかますんだ。意外と面白い人。
俺の適当なツッコミにもクスクス笑ってて、あれなんか俺らもう仲良いって思っていいすか……？
「質問。身長は何センチ？」
「ん？」
「平均よりは低めだよね？」
あえて聞こえないフリをした俺をさらに攻撃してくる湊川さん。
あー辛い辛い、湊川さん天然とかじゃないし絶対わざと聞いてるよな。
それでほんとの身長言えば低いって罵ってくるんだろどーせ。
「175cmくらい！！！」
「いいよ嘘は。ほんとは170くらい？」
「170もねぇけど！わりぃか！」
「悪くないし、むしろ良いよ低くて」
「どこがだよ。嫌な煽り方すんなぁ」
「いや本当に。高すぎると見下されてる気がして嫌なんだよね」
「それまじで言ってる？」
「うん、まじで本気で」
身長低い方が好きな女子とかこの世に存在したんだ。しかもこんな身近に。
いや低い方が"好き"とは言ってないか、これは彼女なりの慰めだ。くっそ、俺哀れすぎるだろ。
「ま、いいわ。Aちゃんがちっこいから」
「はぁ！？」
俺の顔を見上げた彼女は頬を膨らませていた。怒ってる？あれ、女子って低い方が良いみたいなんあんじゃねぇの？男と逆で。
「私も170くらいあったら自信持って生きれたのに」
「その気持ちは正直分かる」
「……てかあれ、え！？さっき私のこと、名前で呼んだ？」
「あー、呼んだかも？」
「なんでなんで」と言いながらどんどん赤くなっていく顔がさすがに可愛くて、つい口に出しそうになったがやめた。
「Aちゃーん」
「からかわないで」
「Aちゃん！」
「……」
「Aちゃん？」
「もーう！！」
怒ってこっちを見てくれないけど、耳赤いの見えてんだよね。なんだこの猫みたいな人間は。
Aちゃんの些細な仕草全部俺の心にこう、ぐっと来るものがあって。
あー、ほんと、好きにだけはなりたくねぇんだけどな。
もう手遅れっぽい。
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
