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「何ぼーっとしてんの！」
そう言いながらぼやけた視界いっぱいに手を振ってきたのは、私の唯一の友達である、
まぁ大体、昼休み私に話しかけてくるのなんて姫鳴くらいしかいないのだけど。
「姫鳴はさ、退屈しない？このクラスに」
「退屈？しないね！Aがいるから〜」
「そんなこと言う割に全然こっち来てくれないけどね」
「えーごめんごめん、でもAが友達つくらなすぎなんだよー」
姫鳴とは中学で仲良くなり、その頃から友達作りがめんどくさいと感じていた私は姫鳴と同じ高校を志望した。
私は周りからしたら厄介な性格をしているらしいので、仲良くなってくれた姫鳴には感謝しないといけない。姫鳴がいなかったら本当に友達ゼロだったし。
「……そろそろ本気だすから、大丈夫」
「えっ？珍しい！いつもならめんどくさいって言うのに、どうしちゃったのA〜」
「私だってずっとこんな退屈なの嫌よ」
それに、いくら私が友達なんて姫鳴だけでいいって思っても、姫鳴は違うもんね。
相当このクラスが合ってるのか、二年になってから明らかに男女ともに友達が増えてる。
姫鳴に迷惑かけないために、そろそろ他にも友達つくらないとな。あぁ、もうすでにめんどくさい。
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「お前、俺以外に友達いたんだな」
雨が降り始めそうな空を見て帰る準備をしていた私に話しかけてきたのは、前の席のキヨ。
「いるし、あんたのこと友達とも思ってない」
「うわっ！ひでぇこと言うなー」
襟足だけ赤の茶髪、高すぎる身長、喋るとどこか上から目線な彼が私にはいつも腹立たしく映る。
キヨとは一年の時も同じクラスだった。
いつも一人でいた私に、彼はよく話しかけてきた。
一人が可哀想とか思ってるのか知らないけど、人気者の彼に干渉されるのが私には嫌味に感じた。
「それに私、これから友達つくるし」
「お前にできんのかー？」
「うるさいなぁ、できるよ」
「頑張れよー」と言うキヨに背中を向けて、教室を出る。
こう言ったからには明日から頑張らないと。
これでできなかったら笑われそうだし。
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ゃゅ(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！頑張ります！(^-^) (9月15日 1時) (
レス) id: fbf309b419 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - めっちゃ好きです！頑張ってください (9月14日 21時) (レス) @page1 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゃゅ | 作成日時：2023年8月30日 0時
