原動力 ×ラウール ページ37
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side ラウール
滝沢歌舞伎が始まって、沢山溜まっていた不安や怖さが溢れ出てしまう瞬間があった。
高校は新学期が始まったばかりなのに、出席日数が足りなくて留年確実ってことがわかって、きっと転校になる。
心配してくれているママの言葉も素直にきけなくて喧嘩して。
色んな人の色んな声、特に鋭い刃物みたいな言葉ばっかり聞いちゃって。
何よりも、自分がこの滝沢歌舞伎ZEROにおいて力不足なんじゃないかなって感じてしまう。
舞台袖で一人しゃがみこんで泣いちゃうのとか、情けないのに涙は止まんなくて
舞台立てない。
て思ったとき、僕の手が優しく包まれた。
砂雪
「ラウール」
「A、ちゃん……」
ダメだ、舞台に立てないAちゃんの前で出たくないって泣くのは一番ダメ。
泣き止まなきゃ、泣き止まなきゃ＿＿
「わっ……」
背中にAちゃんの腕がまわって抱き締められる。
砂雪
「まだ出番まで少し時間あるから、今のうちに泣いちゃえ
たくさん頑張ってるもんね」
「大丈夫、大丈夫」って落ち着く声で言いながら背中を優しくトントンと叩かれて、我慢できなかった。
「Aちゃ、ごめんなさい、ごめん……
できない、もうムリ」
砂雪
「何がいちばん怖いの？」
「全部。僕、上手くできる自信なんてない。Aちゃんが出た方が良かったのに」
ポロポロ零れる僕の涙を拭ったAちゃんは両手で頬っぺたをつかむと、ぐい、と目を合わせた
砂雪
「できるよ。ラウールなら大丈夫」
薄っぺらい大丈夫じゃない。Aちゃんの大丈夫はうんと重みがあって、本気で僕のことを信じてた。
でも、それでも勇気が出なくて首を横に振るとAちゃんは唐突に自分の髪を解き始める。
そしてそのヘアゴムを衣装に隠れるようにして僕の腕につけた。
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おれん。 - わぁーっ。すごく面白いです！紅一点とか面白すぎます！！ 私は特にあべちゃん推しですね！ これからも更新無理せず頑張ってくださいね〜！応援してます！ (2022年10月4日 22時) (
レス) @page50 id: 67bfb56258 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね気温差すごいので体調などにも気をつけましょう (2022年9月11日 20時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガム | 作成日時：2022年9月11日 18時
