いざ！ブティックへ！ ページ10
ナミは起き上がって私を起こす。
「Aは本当に変わってないわね」
ナミが私をじっと見て言う。
『うるさいなぁ……あと何十年かすればナイスバディになってるよ』
ナミは笑う。
「随分と遅い成長ね！」
『………うるさいなぁ』
2人で話していると船に着く。
ナミとフランキーが話している。
話が終わったのか、ナミはこちらに振り返った。
「じゃ、行きましょ！」
『ぇえ！？』
私はナミに連れられる。
とりあえず着いていくと、着いたのは服屋さんだった。
「そのカッコじゃ示し付かないでしょ！」
そう言われ服を探し出すナミ。
『でもこれが1番地味で目立たないし……』
「はい、これ着てみて」
ナミが服を渡す。
「若いんだから、これくらい着なきゃね？」
渡された服は露出度がとても高く……
『む、無理無理無理！肌汚いから！こんな服着れない！』
そう言って服を拒む。
「肌が汚いって…顔を見る感じそうとは思えないけど」
ナミが服を一旦元に戻して私の服の袖を掴む。
どうせそのうちバレるし、見られてもいっか。
私が目を逸らすと、ナミは袖を捲った。
消えない傷の跡にまみれた腕が顕になる。
怖くてナミの顔を見ることが出来なかった。
俯いていると、ナミが頬に手を添える。
「Aが言ってくれるまで聞いたりしないし、誰にも言ったりしないから、そんなに怖がらないで」
ナミは困ったように微笑んでいた。
私はこくりと頷く。
「よぅし！気を取り直して露出の少ない服を探しましょ！」
『…うん！』
こうして服探しが始まる。
「よし、こんなものかしら？」
『買いすぎだよこれ……』
ナミが持ってるシャボンの中に入った袋たちを見て言う。
「まだまだ買うわよ！……っと、今日はとりあえずこれらを船に運んで、明日片付けて、明後日はあの辺りを回りましょ！」
『ん〜まぁ着いてくだけだし。いいか』
こうして船に戻って荷物を下ろし、それぞれの宿へ帰っていった。
フランキーすまん。今日は1人で頑張ってくれ。
お酒を飲んでベッドに寝転がり眠りにつく。
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作者名：ぐろこ | 作成日時：2023年3月10日 2時
