初対面！フランキー！ ページ7
少し飛ぶとサニー号が見え、船上にふたつの影が見える。
めっちゃデカい人間？とゾロだ。
どうやら2人は座って楽しそうに会話していた。
2年ぶりだもんなぁ。
サニー号の芝生に降り立つと、めっちゃデカい男はサッと立ち上がった。
「誰だおめぇ？」
めっちゃデカい男はサングラスを持ち上げて私を見る。
「おぉA、昨日ぶりだなァ」
私から声をかける前にゾロが呼びかけてきた。
「なんだ？ゾロの知り合いか？」
めっちゃデカい男はこちらに近付く。
圧迫感のある高さと幅に体が強ばり、数歩下がる。
男は何かに気付いたようにハッとして座り込む。
「ビビらせちまったみてぇだなァ、わりぃわりぃ。俺ァフランキーだ。よろしくなァ嬢ちゃん」
そう言ってフランキーは大きい手から小さい手を出して頭を撫でる。
緊張が解けて力が抜ける。
この人がフランキーか、体デカくて怖いけどこの人は大丈夫そうだし、慣れてかなきゃだよね。
『…私はA。一昨年、君たちが離れ離れになった後に仲間になった。ゾロたちとは面識あり。』
手短に挨拶をする。
「ほーお？話は聞いちゃいたが、オメェの事だとはなぁ？よろしく頼むぜ」
フランキーが右手を出してきたので握手する。
交代で見張ろうと提案し、交互に休憩しつつ船を見張った。
途中会話を挟んで。
その間ゾロは散歩だ。
『迷子になるのによく散歩できるよねあの人』
と芝生に寝転がりながらフランキーに言う。
「そうだなァ、ちったぁ落ち着いてらんねぇのかねェ？」
フランキーと小話をしていると、ゾロが船に戻ってきた。
『あれ、さっき行ったばっかなのにもう戻ってきたの？』
ゾロは首を傾げていた。
「ありゃあ道に迷って戻ってきちまったって感じだなァ」
フランキーがサングラスを上げて言う。
『確かに。』
呆れた顔で見てると、ゾロと目が合う。
ゾロは船に登ってきて寝始めた。
「散歩は辞めだ。寝る。」
フランキーと苦笑いする。
こうして私は船の見張り、フランキーは船の整備をしに行った。
高いところに登って船の周りを見張るも、しばらくの間守られていたからか全く襲われる気配がない。
段々飽きてきて眠くなる。
眠気覚ましに高い所から飛び降り、ギリギリで体を浮かせる。
っと、下にゾロいるの忘れてた。危うく下敷きにするとこだった。
呑気に寝てるゾロを見てると何故か腹が立ってきたのでそのまま腹の上に落ちてやる。
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作者名：ぐろこ | 作成日時：2023年3月10日 2時
