実はゾロ君……私……………！ ページ5
「そういえばAちゃんは今年でいくつになったの？」
ひとまずご飯を飲み込んで言う。
『今年で19だよ』
シャッキーは私の返答に少し目を見開いた。
デュバル達も聞いていたのか驚きに声を上げていた。
「どうしてそんなに若々しく見えるのかしら…」
シャッキーは私のほっぺを優しくつねる。
「本当に19歳？もうお酒も飲めるの？」
こくこく、と頷きながらご飯を食べる。
シャッキーとレイリーはニコニコしながら私を見つめている。
なんか照れくさい。
ドアの開く音が聞こえ、そちらを見る。
「おや、2番乗りは君か」
レイリーは気配で誰かわかったようだ。
「なんだ、1番じゃ……」
ドアに立っている男と目が合う。
「なっ………！」
私はニッと笑った。
『おひさ〜』
ゾロはズカズカと歩いて来て言う。
「なんでお前がいんだ！？」
顔を触ったりじっと見たりして本人確認するゾロ。
『この世でこの見た目は私だけだろ』
ゾロはそれもそうだと手を離す。
「お前、なんでここにいんだ？」
そう言ってゾロは隣の椅子に腰掛けた。
『……実はだなゾロくん。…………私…………………仲間になったのだよ』
ちょーっとかっこつけて言う。
「はぁ？誰のだよ」
『ﾌｯ……………………君たちのさっ』
さらーにかっこつけて言う。
ゾロは何故か黙った。
『え、なんか、え、なんかないの？無視？？？』
私はゾロの服を引っ張る。
「ちげぇよ、頑なに入ろうとしなかったもんだから、てっきり何かそれなりの理由があると思っただけだ。それにお前、なんか隠してるだろ」
うぐっ……
『なんで馬鹿なのに鋭いの君』
「誰が馬鹿だコラ💢」
軽くゾロのゲンコツを食らう。
『まぁ、海軍にはやんわりとバレてるから、仲間にまで隠すつもりはないけど、それを言ってみんなが居ていいって言ってくれなかったらって考えちゃうんだよね。あの時はそういう不安が大きかったのと、君たちが殺されでもしたら、とか色々考えてたんだよ』
シャッキーがそっと出してくれたジュースを飲みながら言う。
「無理して言う必要はねぇ」
ゾロもシャッキーが出した飲み物を飲む。
『マジ？その言葉に甘えちゃうよ？』
「好きにしろ」
適当なのか気を使ってるのか。
ひとまずご飯を食べる。
『ご馳走様でした！』
ゾロと2年間の間に起こったことをたんまりと話し、デュバル達も会話に混ざり、それが終わるとゾロは散歩に出かけて行った。
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作者名：ぐろこ | 作成日時：2023年3月10日 2時
