2年間でイカれたサンジ ページ16
こうして3日後、船で見張りをしていると、金髪の見慣れたグルまゆが目に入る。
『あれ、サンジ？』
私から声を掛けると、驚いたサンジはすぐさま船に飛び乗った。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！Aちゅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん！！！！！！！その変わらぬお姿！なんと愛らしい！！！！！！この歳で未だに可愛さを保っていられる君はもはやてんっっっし！！！！！！パーフェクト！エンジェェェェェェェェェル！！！！！！！！っだ！！！」
目が今まで見た中で1番レベルでハート。
これは重症だ。
この私も流石に引かざるを得ない。
『サンジは………チョッパーに診てもらった方がいいね』
くねくねするサンジから目を逸らして言う。
「あっそーうだ♡このコックサンジ、今から食材調達に参りますが………Aちゃん俺と今からデートしな〜ぁい？」
『しない！』
即答すると、サンジはあからさまに落ち込んだ。
『私は船の見張りで忙しいの、食料調達くらい1人で行って』
さらに落ち込んだサンジはとぼとぼと船を降りて行った。
「ありゃ重症だなァ…この俺様を見てなかったぜ……」
フランキーも少し残念そうだ。
またしばらくすると、黒髪の見慣れない女性が船の前へ来る。
女はサングラスを上げた。
「あら、話に聞いてた通り、本当に帰ってきたのね」
大人の色気増し増しながら2年前より感情のある微笑みを見せる女、ロビンが言う。
『ろ、ロビン！久しぶり！！！！』
船から飛び降りてロビンに抱きついた。
「そこにいるいい女は、我が一味のスーパァー考古学者、rrロビンじゃねぇかよォ！」
フランキーの発言にロビンはしばらく黙り、ニコッと笑う。
「変わらないわね、フランキー」
ロビンが言う。
その後の2人の会話が面白くて笑いながら聞いていた。
ふとロビンが紙を取り出して見せる。
ソウルキングのコンサート、だそうだ。
見た目が骨だし、2人の会話からしてもう1人の仲間だろう。
戻らないかもしれないらしい。
会ったこともないのでとりあえず首を傾げる。
ロビンとフランキーの様子を見つつ船を見張る。
「わりぃなA」
フランキーがこちらに向かって言う。
『気にしないで！久々の再開でしょ！』
そう言ってニッと笑う。
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作者名：ぐろこ | 作成日時：2023年3月10日 2時
