知らない所で働いてる男。その名はゾロ ページ15
目が覚めると、ベッドの上にいた。
フランキーがあの後連れてってくれたのだろう。
ナミは既に起きたようで、ベッドにはいなかった。
部屋から出ると太陽は既に高く登っていた。
船内を歩き回り、フランキーを見つけ昨日のお礼をする。
『昨日ハオ手間ヲオカケシマシタ……』
「あ？あぁ、気にすんな！」
フランキーはニッと笑う。
「でもオメェ、飲む時は1人で飲むんじゃねぇぞ」
指をさしながら言うフランキー。
『な、何故ゆえ……』
じろりと見られる。
「とにかくだ。オメェは1人で酒を飲むな。飲むなら誰かの傍で飲め」
『理由を言ってくれないと聞けない』
フランキーはドカッと地面に座る。
「止めてくれる奴がいねぇとどんだけでも飲んじまいそうだからだっつったら納得してくれるか？」
なるほど、心配されてるんだ。
少し恥ずかしくなり、俯いて頷く。
『善処シマス……』
船内にはゾロが壁にもたれて昼寝していた。
『フランキーもしかしてオールしてたり？』
ふと思って聞く。
「いや、ゾロが起きてから交代で寝たぜ」
寝たならいっか。
『眠かったら言ってね！代わりに船守るから！』
「おう！頼もしいな！」
こうして船のてっぺんに登って辺りを見渡す。
『視界りょーこー！敵なーし！なんつって』
独り言を呟きながらキョロキョロする。
ナミが戻ってきたので近づく。
『買い物は済んだの？』
首を傾げると、ナミはニッと笑った。
「まだよ！それでね？いちいちここに戻ってくるのも手間だからやっぱりホテルに戻ろうと思って！」
どれだけ買うつもりなんだろうこの人。
苦笑いしながら頷く。
「だからしばらくあの部屋好きに使っていいわよ」
ナミはそれだけ伝えて去って行った。
『私が言うのもなんだけど、ルフィの仲間自由人多すぎ』
話を聞いていたらしいフランキーが笑う。
ため息をついてまた高台に登る。
ナミがいないなら部屋でお酒飲んでも…あ、どの道誰か傍に居ないとなんだっけ。
その日は特に何事も無く、またしても夜にフランキーの横でお酒を飲んで眠った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぐろこ | 作成日時：2023年3月10日 2時
