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ポッポ ページ3

リノside

「ヨンボギがいじめてくるー!!!!!」

「アニ!いじめてなんかないよ〜」

今日もまたひと暴れしてるな。
控え室を逃げ回るAを追いかけてポッポを試みるヨンボク。
普段スキンシップが好きなAだけど実はポッポが嫌い。
ヨンボギもポッポは好きじゃないけどAの嫌がる姿が面白くてかわいいからついいじわるしちゃう、とのことらしい。

「あんまりいじめすぎるなよヨンボガ〜」

「いじめてないってば〜!」

薄目で見れば余裕で子猫と子犬が戯れてるように見える。
こういうのを親バカって言うのかな。
前チャンビニに言われた言葉を思い出した。

「ほんとほっぺおもちみたいだね」

「あ、チンチャ……」

リクスにひたすらほっぺをつつかれたりつねられたり、それこそ餅を成形するかのようにこねられるAはまさに猫パンチを食らってる不憫な子犬の姿そのもの。
もはや抵抗を諦め、されるがままに脱力するA。
その目はあさっての方向を向いている。
スマホでペットの動画を見るのも癒されるけどこっちも同じくらい癒される気がするのは気のせいだろうか。

しばらく2人の様子を見ているとヨンボギが何かをひらめいたのか片手で6の形を作りAのほっぺたにむぎゅ、と押し付けてこちらを見てきた。
なんだ?

「?」

「見てヒョン、たこやきみたいでしょ」

「おいしそうだね〜」

「おいしくない!」

「お!爪楊枝持ってこなきゃ」

「ヤー!!血まみれになる!!」

爪楊枝を刺すジェスチャーをしながら近づこうとするとすぐに自分よりも小さい猫の後ろに隠れる。
頭隠して尻隠さず。その言葉通り頭だけ隠して大きな体は隠しきれていない。
時々腕の隙間からこちらを見るAと目が合えばすぐさま逸らされてしまった。
元を辿ればヨンボギのせいなのに僕が悪者にされちゃった。

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作者名:原田 | 作成日時:2024年1月21日 18時

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