恋空完 [向井康二] (ページ14)

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(ASide

この時

柊真が止めてなかったら

柊真が聞こうとしなかったら

柊真と一緒じゃなく一人で来てたら

私は

このまま

康二と会えなかった)

龍太「今から話すことはAの人生を大きく変える事に、聞くなら覚悟して聞いてくれ！」

A「………………………………」

(ASide

私の心がパキッと、崩れた

信じたくなかった

初めて分かった

何故

康二が

あの時も

あの時も

あの時も

あの時私の前から冷たく去っていったのか

とても

ショックで残酷な真実を)

龍太「アイツ急にAに冷たくなってフッただろ？原因はこれだったんだよ！自分はAより先に逝く、Aを守ってやれなくなる！だから業とお前に嫌われるように、」

A「っ………………………(ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀﾌﾞﾙﾌﾞﾙ)」

龍太「アイツバカだよっ………………Aに何度も話せつってんのによ業と嫌われるようにして…………………ずっと康二に口止めされてた！！Aだけには言うなって！！」

A「っ……………………………」

龍太は全て話した、むらまこに脅されて付き合った事も

龍太「…………………アイツ今でもAを待ってる！！本当はAとやり直したい！！一人で闘ってる！！」

A「…………………今更そんな事言われても遅いよっ…………………何で口止めされても言ってくれなかったのよ！！！(涙)もう遅いよっ………………私には柊真が」

龍太「…………………………」

A「……………ごめん、康二に伝えて？幸せをありがとうって、」

龍太「……………………………」

A「柊真………………行こ、」

柊真「……………………………じゃあ室、」

龍太「はい………………………」

(ASide

この時

本当は今すぐに駆けつけてあげたかった

康二に会いたかった

でも

柊真が好きな気持ちには変わりなかった私の中で

気持ちが二股になっていた)