15.君の名前 ページ15
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やっぱり、目だけじゃなかった。
整った顔。
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電車が到着するアナウンスが聞こえた。
『ほら、貴重な普通電車来るよ』
さっきみたいに急かされ、走りだそうとしたとき、聞きそびれていたことを思い出した。
「あの、！名前！」
『リョウ』
リョウ。リョウっていうんだ。
「…ありがとうございました！…リョウさん」
リョウ「さんはいらないよ」
じゃあね、とギターをかけ直し、バイバイと手を振った。
わたしはペコリと頭を下げて、普通電車に飛び乗った。
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ゆっくり走る電車の中で思い出す。
今日は変な一日だったなぁ…。
初めて降りた駅の、知らない道を歩いて、初めてあった人にペラペラしゃべって。
そういえば友達のことを話したとき言ってた…。
──なにか珍しいものを見つけたとき、
すぐに教えたくなる人が大切な人なんじゃない。
知らない男の人と話して、駅まで送ってもらったーなんて、お母さんに話したら、絶対に怒られる。
でも、これは、誰かに話したくて、聞いてもらいたくて。
そしたら…、さっきの二人しか頭に浮かばなかった。
さっき、あの人が言っていたこと。
あの二人はわたしの大切な人、親友なんだ。
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Mare(プロフ) - とても心に残るようなお話で、とても面白かったです。更新停止されている様ですが、続きが気になってしまい、感想を書かせていただきました。無理なさらず、がんばってください！ (2018年8月25日 23時) (
レス) id: 4b7fd3f8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽ。 | 作成日時：2018年3月7日 18時
