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Nside
俺の今の偽名は『渡海』だ
それを一切無視した名前を呼ぶといつ事はつまり、こいつが相葉の言っていた友人"三宅健"なのだろう
滅多に人は来ないから、と言って連れてこられた会議室らしき部屋で、俺は彼と向かい合った
「なんか想像と違ったなぁ
裏社会の人だって聞いてたから、もっとごっつい奴かと思ったのに」
そう言った三宅は、値踏みするような俺の視線に気付いたのか、あっと呟いた
「あぁ、名乗ってなかったっけ
俺は三宅健…相葉から話は聞いてるよ
そっちも聞いてるだろ？」
「ああ…聞いてる
俺は今"渡海征司郎"って名前だから、あんまりそっちの名前で呼ぶな」
「ごめんごめん」
軽く謝ってきた三宅からは、とてもじゃないが"人を探るのが上手い"とは感じなかった
だが、こいつが現に１週間分の行動データを収集したのだから、こちらも気を抜くことは出来ない
そんな俺の心中などお構いなしに、目の前の三宅はペラペラと今後の行動での注意事項や俺の設定を喋っている
それらを頭に叩き込みながら、三宅の話を相葉から聞いていた時から湧き出ていた、得たいの知れない感情が大きくなるのを感じていた
「今んとこはそれぐらいだ
何か質問は？」
そう言ってこちらを窺う様に見てくる三宅に、俺は率直に聞いてみた
「…相葉とはどうやって知り合った？」
「え？」
予想だにしていなかった質問だったのだろう、三宅が目を丸くした
俺の知らない相葉を、こいつは知っている
俺が知らない年月を、こいつは相葉と共に過ごしている
それが、どうにも気に入らなかった
俺の顔から何かを読み取ったのか、三宅は口角を上げて笑った
「へぇ〜…相葉が気に入った？」
「そんなんじゃない」
思わず即答してしまい、しまったとは思ったが、今さら言葉をやり直す事は出来ない
無表情を崩さずに三宅を見続けていると、はぁっと吐息をはいた三宅が顔を上げた
その顔は、思いの外真剣そのものだった
少しだけ目を見張って驚いていると、三宅が静かに、だが力強く言った
「相葉には人を惹き付ける力があるからな、そう思うのも納得するけど…」
でも、と三宅は視線を俺に固定したまま硬い口調で言った
「アイツには深入りしない方がいい」
何かもを知ったようなその口振りに苛立ちを覚え、視線を鋭くするが、まるで挑むかのように三宅は視線を崩さなかった
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櫻宮 - もちろんです！！楽しみ！！ (2020年7月11日 13時) (
レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます！相葉と二宮の関係がはっきりするのはもう少し先になるかと思います。ご想像とは違う形になるかも知れませんが、今後の展開も楽しんで頂けたら幸いです (2020年4月11日 23時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 相葉ちゃんとにのちゃんは昔から仲が良かったのかな？という勝手な妄想を膨らましてる櫻宮です。お話がどんどん急展開してきましたね。凄く続きが読みたくてうずうずしてます！ (2020年4月11日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - もちろんです！彼の存在が吉と出るか凶と出るか。楽しみです！！ (2020年3月18日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» とっても嬉しいお言葉を送って下さり、ありがとうございます！その様な風に評価をして下さる方がいらっしゃると思うと感激です…！これからも更新は遅いですが、よろしくお願い致します (2020年3月17日 21時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリン | 作成日時：2020年1月19日 21時
