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Nside
いつしか、この件に関する話し合いは『Lotus』でする様になっていた
組員には秘密で俺たちだけで行動している以上、いつどこから情報が漏れるか分からない本部で話すわけにはいかないからだ
いつものようにテーブルを囲って俺たちが座り、カウンターの奥では相葉が流れるような動作でカクテルを作っている
「それで？どうだった？初日は」
大野さんが面白そうに口角を上げながら問いかけてきた
答えようとした瞬間、三宅の言葉が脳裏に蘇ってきた
『もう元には戻れない』
あれは、何を指し示しているのだろう
その問いを片隅に追いやって、俺は大野さんの問いかけに答えた
「今日は取り敢えず、院内の様子とか部屋の配置などを見てきました
…三宅にも会ってきましたよ」
「三宅くん、何か言ってた？」
翔さんが身を僅かに乗り出して言った
長年探ってきたこの案件にやっと進展が見られて、表面上ではそこまで表していなくとも、内心は嬉しい筈だろう
「今の所、この前相葉に送ったもの以外の情報は集められていないそうです
ただ、気になる事が一つあると」
「気になる事？」
「ええ…
数ヶ月に一度ぐらいだけらしいですが、防犯カメラに病院から出る姿が確認できない時があるらしいです」
「帰宅してないって事？」
「いいえ、その時は夜勤でもなんでも無いらしいのですが、挨拶をして退勤した後、姿が確認できていないらしいんです」
「それって…！」
潤くんが思わず立ち上がりながら机を叩いて叫んだ
翔さんも顔を微かに顰めて、ポツリと呟いた
「その時に取引してる可能性があるって訳か…
今月の"それ"は？」
「まだです」
「じゃあそこに焦点を合わせて、それまでに情報を集めておかないと」
思案顔になって顎に手を添えた翔さんの隣では、珍しく難しい顔をした大野さんが黙って座っていた
そう言えば最初に問いかけてきた時以降、事の成り行きを見ていただけだった
「大野さん、どうしました？」
思わず問いかけても、大野さんは表情を変える事なく、何故か相葉に視線を送っていた
聡い相葉の事だからその視線には気付いているだろうに、相葉は一瞥もせずにカクテル作りに集中している
そうしている内にカクテルが出来たのか、相葉がふいに顔を上げて大野さんと視線を合わせた
大野さんと相葉の視線が交わり、二人の間に静かな緊張感が生まれた
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櫻宮 - もちろんです！！楽しみ！！ (2020年7月11日 13時) (
レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます！相葉と二宮の関係がはっきりするのはもう少し先になるかと思います。ご想像とは違う形になるかも知れませんが、今後の展開も楽しんで頂けたら幸いです (2020年4月11日 23時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 相葉ちゃんとにのちゃんは昔から仲が良かったのかな？という勝手な妄想を膨らましてる櫻宮です。お話がどんどん急展開してきましたね。凄く続きが読みたくてうずうずしてます！ (2020年4月11日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - もちろんです！彼の存在が吉と出るか凶と出るか。楽しみです！！ (2020年3月18日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» とっても嬉しいお言葉を送って下さり、ありがとうございます！その様な風に評価をして下さる方がいらっしゃると思うと感激です…！これからも更新は遅いですが、よろしくお願い致します (2020年3月17日 21時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリン | 作成日時：2020年1月19日 21時
