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Mside
「甘くスパイシーな、独特の香りを放つカサブランカは、別名『百合の女王』と呼ばれる
汚れる事のない、真っ白な花弁から聖母マリアの象徴として愛され、付いた花言葉は『高貴』、そして『純粋』」
俺に視線を合わせたまま、彼は歌うように言葉を紡いだ
心地よい音色だった
「潤くんは、そのままでいいんだよ
他者の色に無理に染まる必要は無い
白ユリのように、自身の色のまま、胸を張って生きればいいんだよ」
どうしようもない弟に言い聞かせるような、優しい響きと、柔らかい笑顔
どうしてか鼻の奥がツンとして、慌ててカクテルを飲み込んだ
「ッゲホ！」
「あぁもう、勢いよく流し込むから」
ほらほらと背中を撫でてくれる彼の手は、優しさの塊だった
それでも、彼は自身を責めているんだろうか
「相葉くんはさ…」
「うん？」
落ち着いてきた俺に水を渡しながら、彼は微かに首を傾げた
「今でも、自分の価値を探してる？
今でも自分が嫌い？」
心臓が、嫌な音を立てているのが聞こえる
思いの外、緊張しているみたいだった
彼は問いかけた刹那、顔を強張らせたけれど、次の瞬間には困ったような笑顔を浮かべていた
「今は、そんな事は考えないよ
その考えは、俺を生かしてくれている全ての人達の行動を否定する事になるから」
潤くんを含めてね、と彼は笑った
一瞬の強張りが何だったのか気になったけれど、カウンターに膝を付いて、遠い場所を見るように手のひらを顎の下で組んで空を眺めた彼の横顔に、何も言えなくなってしまった
「昔は…まぁ潤くんも知っての通り、だからさ
色々思う事もあったけど…」
彼にしては珍しく、言葉を探しながら話していく
でもそれは、俺の追求を逃れる為ではなく、本当の思いを伝えたい為だと、今なら分かる
「この前ね、翔ちゃんに聞かれたの
『何が一番幸せだった？』って
色んな人に助けられて、生かされて、支えられて
そんな今が一番だって思ったの」
だから、と彼は本当に幸せそうに笑った
「そんな人達に囲まれた自分が嫌いには、なれない」
ありがとね潤くん、と彼は最後に言った
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櫻宮 - おぉ、共同生活という名のシェアハウス笑笑空きありますか？私も入りたいです！笑...何やら不穏な感じがしますが彼を信じます。更新楽しみです！ (2021年9月20日 18時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - そして赤き梟Red owlとの対峙。相手は"死神"こと相葉雅紀。どうなるのか続き楽しみです！ (2021年7月9日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 久しぶりの大量更新感謝ですm(_ _)m大野さんの闇ニノの闇風間の闇そして彼の闇。少しずつですが明らかになってきていますね。ニノは相変わらずゲームが強くて大野さんは船を運転できて本家さんたちとリンクするところがあって嬉しいです！ (2021年7月9日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮様、いつも応援して下さりありがとうございます！櫻宮様に楽しんで頂けていると感じ、常に励みとなっております。まだまだ先は長いです笑。お付き合い頂ければと思います！ (2021年3月26日 15時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - るなさん» るな様、コメントありがとうございます！書いている中で不安に思うこともあるので、そのように評価して頂けて大変嬉しいです！今後もるな様に楽しんで頂けるよう尽力致します！ (2021年3月26日 15時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリン | 作成日時：2021年2月26日 16時
