3 ページ3
Sside
あれから数日後、俺達は街で待ち合わせた
メッセージアプリからはもうすぐ着くと連絡があったから、そろそろかな
そう思いつつスマホから顔を上げて周りを見渡す
その時
「翔ちゃん！」
「おわっ！？」
背後から突然声が聞こえてきて、飛び上がりながら後ろを振り返ると、満面の笑みを浮かべた相葉くんが立っていた
「ちょっ…！まじでビビった！！
気配消して後ろから来るなよ〜！」
「ごめんごめん」
さすがは元、殺し屋
そして現、ゼロの協力者並びに情報屋
気配が全く感じられなかった
「待たせちゃった？」
「ううん、俺もさっき来たとこ」
良かった、と心底安堵するように息を吐く彼からは、とてもじゃ無いがそんな事は想像も付かないけれど
「それにしても…」
そう言いながら彼の全身を改めて眺める
一度だけ私服を見たと言う智くんから、彼がオシャレだとは聞いていたけれど
「かっこいいね…」
普段のかっちりとした服装とは違い、着やすそうなラフな格好
細く長い足を嫌味なく見せつけるジーンズ
首元にさり気無く掛けられたサングラス
髪の隙間から微かに覗く金色のピアス
まるでモデル雑誌から飛び出して来たと見間違うような美青年が、目の前で微笑んでいる
「ほんと？
"あの時代"にそういう仕事もしてたからかなぁ？」
当の本人はそんな自分をきょとんとした表情で自身を見下ろしている
格好と表情のギャップがまた、彼の魅力を際立たせているから罪だ
「翔ちゃんは…なにそれ？」
「なにそれって…」
そう言われた俺は、何故か相葉くんに不思議そうに見られた
今日の俺のファッションは、迷彩のズボンにフツーのTシャツに薄手のカーディガンだ
俺にしては普通だと思ったのだが、相葉くんは俺を眺めながら呟いた
「迷彩って…化けるんだね」
「それは絶対良い方には化けてないね？」
つまり、このファッションは駄目らしい
「翔ちゃんがいつも行くとこ行こ
その方がやり易そうだし」
そう言った相葉くんの瞳は、分かりやすくキラキラしている
俺とのお出かけを楽しみにしてくれているのは気分が良くて、先程までのちょっと落ち込んだ気分を簡単に上昇させた
こうして、俺と相葉くんのデートは始まった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 354人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻宮 - おぉ、共同生活という名のシェアハウス笑笑空きありますか？私も入りたいです！笑...何やら不穏な感じがしますが彼を信じます。更新楽しみです！ (2021年9月20日 18時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - そして赤き梟Red owlとの対峙。相手は"死神"こと相葉雅紀。どうなるのか続き楽しみです！ (2021年7月9日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 久しぶりの大量更新感謝ですm(_ _)m大野さんの闇ニノの闇風間の闇そして彼の闇。少しずつですが明らかになってきていますね。ニノは相変わらずゲームが強くて大野さんは船を運転できて本家さんたちとリンクするところがあって嬉しいです！ (2021年7月9日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮様、いつも応援して下さりありがとうございます！櫻宮様に楽しんで頂けていると感じ、常に励みとなっております。まだまだ先は長いです笑。お付き合い頂ければと思います！ (2021年3月26日 15時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - るなさん» るな様、コメントありがとうございます！書いている中で不安に思うこともあるので、そのように評価して頂けて大変嬉しいです！今後もるな様に楽しんで頂けるよう尽力致します！ (2021年3月26日 15時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エリン | 作成日時：2021年2月26日 16時
