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Oside
水平線から、太陽が輝かしい光を放ちながら顔を覗かせる
日の出だ
穏やかな水面に光を反射させ、世界をきらきらと輝かせる
「わぁ……」
呆然とそれだけ口にした彼は、何かに憑かれたようにその様子を見つめた
そんな彼の横顔に満足して、俺も太陽が姿を現していくのを見つめた
「俺、時々見に来るんだ
あんな事をやってるからね、人の汚い感情が嫌でも溜まる
そういう時に日の出を見ると…なんて言うかな…」
「どうでも良くなるね」
「…そうだね」
世界が色付いていく光景から目を離さず、彼は呟いた
俺がこれを見せた意図を、きっと彼なら汲んでくれる
「どんなに闇が深くても、いずれ太陽は昇る
どんなに汚い世界でも、世界はこんなにも美しい顔を持ってる」
彼がバーテンダーの時を真似て歌うように言えば、彼はくしゃりと顔を歪ませた
泣く寸前の子供のようだ
「大野さんの動力源は、ここなんだね……」
彼の呟きは、風の音に掻き消されるほど小さかった
同じ立場でも無く、同じ時を長く過ごした訳でも無い
それでも、彼と通じ合う部分があると感じるのは
きっと、世界の見方が同じだからだ
どんなに救いようのない世界だとしても、こんなにも美しい世界を、俺たちは諦められない
「堅気もヤクザも、同じ人間だからさ
立場が違うだけ、ただそれだけなんだよ
きっといつか、みんな同じように世界が美しいと…そう感じる時が来るって信じてるから」
信じてる
俺も相葉ちゃんも、ずっと信じてる
いつの間にか深く俯き、固く拳を握る彼
とうに日が昇った世界の中で、その姿は酷く脆く、痛々しかった
無言で見つめれば、絞り出すように相葉ちゃんは言った
「だから大ちゃんは…無血を目指すの…？」
無血を目指す訳は、これまで何人にも聞かれた
けれど、相葉雅紀という青年から問われた言葉は、また別の意味を持って感じられた
世の醜い部分を知る者からの、救いを求める言葉
「知ってるからね
世界の…人間の、本当の在り方を」
何故、俺が日の出を見せたのか
釣りをした事も無く、渡航も全て秘密裏
世界の広さを知っていても、きっとこんな風に穏やかに見た事は無いだろう
だからこそ、見せたかった
彼の背負うものが、世界と比べれば小さい物だ、なんて思わない
こんな美しい光景を生み出す場所に、同じく立つ仲間がいると知って欲しかった
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櫻宮 - おぉ、共同生活という名のシェアハウス笑笑空きありますか？私も入りたいです！笑...何やら不穏な感じがしますが彼を信じます。更新楽しみです！ (2021年9月20日 18時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - そして赤き梟Red owlとの対峙。相手は"死神"こと相葉雅紀。どうなるのか続き楽しみです！ (2021年7月9日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 久しぶりの大量更新感謝ですm(_ _)m大野さんの闇ニノの闇風間の闇そして彼の闇。少しずつですが明らかになってきていますね。ニノは相変わらずゲームが強くて大野さんは船を運転できて本家さんたちとリンクするところがあって嬉しいです！ (2021年7月9日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮様、いつも応援して下さりありがとうございます！櫻宮様に楽しんで頂けていると感じ、常に励みとなっております。まだまだ先は長いです笑。お付き合い頂ければと思います！ (2021年3月26日 15時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - るなさん» るな様、コメントありがとうございます！書いている中で不安に思うこともあるので、そのように評価して頂けて大変嬉しいです！今後もるな様に楽しんで頂けるよう尽力致します！ (2021年3月26日 15時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリン | 作成日時：2021年2月26日 16時
