11〜大野の日常〜 ページ11
Oside
「来たぜ〜！」
そう言って漆黒の闇に叫べば、隣にいる細身の青年も同じように叫んだ
「釣ってやるぜ〜！」
休みを(翔ちゃんの追求をかわして)作ってやって来たのは、千葉県の釣りの名所
雑談している中で、釣りをやった事がないと言った彼の一言に、少し緊張しながら『行く？』って聞いたら、きらきらと顔を輝かせてくれてから、ついテンションが上がってしまう
「さて、行くか相葉ちゃん！」
「え？船の運転手さんは？」
きょとりとした無防備な顔に得意げに笑って、免許証を掲げて見せた
「ふふーん！見ろ相葉ちゃん！」
「一級！？」
一級船舶免許証を両手で持ち、穴が開くほど見つめる彼の目は、目玉がこぼれ落ちそうなほど見開かれている
「凄いでしょ？」
「凄いっ！ホントに！？大ちゃん天才！！」
本気で称賛してくれている
そう伝わってくるほど輝かしい笑顔を振り撒く彼を自身の船に乗せて、俺達は朝日が登る前の海へと繰り出した
「まだ真っ暗なのに、どこ行くの？」
「釣りのポイントがあるんだよ」
「最近、組の方はどう？」
「翔くんがうるさい
そして何故かカッコ良くなった」
そんな風に話しながら、彼と船を進めていく
相葉ちゃんとは初めて会った時から、何故かそこにいるのが自然みたいに接する事が出来た
纏う空気が似ているのだと、以前三人が言っていた
話が途切れて沈黙が流れても、彼が隣にいるというだけで居心地が良く感じられた
「そういえば、この前はありがとね」
「うん？」
「関西の奴らと、松潤のこと」
「あぁ、あれね！
潤くん、百合みたいじゃない？」
「百合の花？
ゆり…？ゆり……か？
どっちかっていうと、ペガサスみたいな珍獣じゃない？」
「ペガサス！！あはははっ」
自分のやった事がどれだけ大きくても、それを鼻に掛けない
お礼を言っても、受け取っているのか分からない程すんなりと話を変えてくる
捉えどころの無いそれも、彼の愛すべき一部だ
そうやって穏やかな時間を波に揺られて暫く、俺が狙っていた時間が迫っていた
エンジンを止めると、彼が不思議そうな顔をした
「相葉ちゃん、そろそろだよ」
「何が？」
いいから、と促して甲板に出る
首を傾げながらも素直についてきた相葉ちゃんを振り返り、指差した
「ほら、もうすぐだよ」
その言葉と共に、空が淡く色付いた
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櫻宮 - おぉ、共同生活という名のシェアハウス笑笑空きありますか？私も入りたいです！笑...何やら不穏な感じがしますが彼を信じます。更新楽しみです！ (2021年9月20日 18時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - そして赤き梟Red owlとの対峙。相手は"死神"こと相葉雅紀。どうなるのか続き楽しみです！ (2021年7月9日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 久しぶりの大量更新感謝ですm(_ _)m大野さんの闇ニノの闇風間の闇そして彼の闇。少しずつですが明らかになってきていますね。ニノは相変わらずゲームが強くて大野さんは船を運転できて本家さんたちとリンクするところがあって嬉しいです！ (2021年7月9日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮様、いつも応援して下さりありがとうございます！櫻宮様に楽しんで頂けていると感じ、常に励みとなっております。まだまだ先は長いです笑。お付き合い頂ければと思います！ (2021年3月26日 15時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - るなさん» るな様、コメントありがとうございます！書いている中で不安に思うこともあるので、そのように評価して頂けて大変嬉しいです！今後もるな様に楽しんで頂けるよう尽力致します！ (2021年3月26日 15時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリン | 作成日時：2021年2月26日 16時
