実行委員 ページ5
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一時間目の授業が終わり、ホームルームの時間になった。清川は授業時間の延長線上でそのまま寝てる。この前家に来てくれた時も顔が完全に起きてたから、毎日夜遅くまで起きてるんだろうな……。何やってるんだろ。
「よーし、みんなも知ってるとは思うが、二学期は忙しいぞ！文化祭に三学期にある修学旅行の準備！もちろんテストもある！ということで、文化祭と修学旅行の実行委員を決めようと思う！」
「おお〜っ！」
思ったことを率直に言うが、皆本当に元気だなぁ。私も朝ヒラさんに言われたけど。去年と全く同じことをするとなると、文化祭や修学旅行の実行委員っていうのはかなり楽しい役職らしい。
「俺やりたい！」
「私もー！！」
「椿ちゃん一緒にやろ！」
一気に教室内が騒がしくなり、私はただ頬杖をついて目を細めながらその場を見守る。学校行事に積極的なクラスの方が……そりゃいいよね。
私は去年、まともに関わってこなかった。
どうでもいい、早く卒業したいって思ってた。
周りの皆は、私のことをよく思わなかっただろうな。
私だって、このクラスの皆に楽しんでもらいたい。本当は私のことをちゃんと見てくれてたんだもの。私だって、学校行事に積極的になるんだ……！
「わ、私もやりたい……です」
私より前の席にいる人たちが一斉に私の方を振り向く。後ろからの視線も痛い。お互いの顔を見合わせたかと思うと、ニヤリと笑って
「どっちやりたい〜！？」
と聞いてきた。なんなの、このクラスは……！？
「えっ！？ど、どっちでも……っ」
「じゃ文化祭のほうね！男子は清川で！けってー！！次修学旅行の実行委員やりたい人ーっ！」
机から顔さえあげない清川は、多分全然話を聞いていない。結局本人が認知しないまま、全ての委員がすぐに決まってしまった。
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「A〜！聞いて！私、文化祭の実行委員になっちゃった〜！ジャンケンで勝ち抜いたんだよ！」
終礼もすんで、自分の当番の教室内を掃除していたら、教室の外から息を切らした理莉ちゃんが扉に張りついた。
「そうなの？私もだよ。一緒だね」
「マジでっ！？あんな取り合いになる委員だけど……無理やり指名とかされてないよね！？」
「もう、それみんなに対しても私に対しても失礼だよ。でもありがとう。大丈夫だよ、私が立候補したの」
直後、理莉ちゃんの驚きの声がフロアじゅうにこだまし。職員室にいた先生が様子を見に来る始末だった。
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煎茶(プロフ) - lucoさん» とんでもない、毎度とても元気を貰っていて精神安定剤のような存在ですよ。笑 次作は少し物騒ですが、luco様に気に入っていただけると嬉しいです！ (2018年9月2日 22時) (
レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
煎茶(プロフ) - トウセさん» トウセ様初めまして、最後までお読みいただきありがとうございました！コメントとっても嬉しいです。短編集で書かせていただきますので、良かったらまた覗いてやってくださいませ！ (2018年9月2日 22時) (レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - どこにでも顔を出す読者ですみません...！完結おめでとうございます！！学生らしいkyさんに固まってた心を綺麗に溶かしてくれる...そんなは素敵な長編に心が温まりました。次作も楽しみにしてます。 (2018年9月2日 20時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
トウセ(プロフ) - 今までご更新お疲れ様でした！番外編も楽しみにしてます！！！ (2018年9月2日 18時) (レス) id: 46e623b35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煎茶 | 作成日時：2018年8月15日 22時
