ノンストップ経血なんだし、 ページ40
疲労を背負い込んだ体を無理矢理動かし、無事に帰宅。
扉を開けると、負のオーラを纏っている嫁が居た。
まったりくつろいでいるようで、明らかに機嫌が悪い。
「ただいまー」
「…おかえり」
「飯食った？」
「うん」
淡々と返される。
結んである口は可愛いけど、不機嫌だと分かると落ち着かない。
「なーなー」
「触らないで、今生理」
「…触られたくないのは分かったけど、何で生理報告？」
「だって昨日電話で、」
彼女の説明を聞くと、俺がリビングでてつやと電話で『生理中の彼女と出来るか出来ないか』について話していたのを聞いていたらしい。
俺からしたらアホらしい話だったから、あーはいはいと軽く流していた。
けど、その流している返しが彼女からしたら俺が肯定しているように見えたわけで、朝から俺が帰宅するまで悶々としてたらしい。
「生理中に迫る程、盛ってねーよ」
「…生理中じゃなくても、異常に盛っている時あるじゃん」
「あれは、Aが誘ってくるから俺は悪くない」
「一回も誘ってないし！」
「ちょっと迫ったらすぐ真っ赤になって潤んだ瞳でこっち見るとか、明らかに誘ってるだろ！」
「うるせー！」
無言、沈黙。
バツが悪そうな顔をする彼女。
先攻は、頂いた。
「大体俺は、お前とくっ付いているだけでも出そうなのによ」
「どさくさに紛れて、何言ってるんだ」
「そんな生理痛で苦しんでいる彼女に無理矢理して、興奮している奴の気が知れねーわ」
「…」
「なんか、言うことは？」
「…好きだからこそ、すぐドン引きした」
待て待て、違うだろ。
思わず、デコピンを食らわす。
「いてっ」
「そして、好きだからこそ？」
「…余計、好きになった」
「はい、この件は終わりな」
「うん」
「ん、仲直り」
自分の右肩を指すと、安心しただらしない表情で俺にすり寄ってくる彼女。
さっきまでの負のオーラはとっくに消え、結界が敗れたかのようだ。
「本当に生理なら痛み止め飲んでおけよ」
「生理ってのは、嘘」
「…よっしゃ」
「あ、こら」
そうと聞いて、仕事疲れが一気に吹き飛んだ。
文句を言いつつも、嫌がっていない彼女をそっと押し倒す。
生理中じゃなかったら、話は早い。
「A、」
「んっ、」
「A、こうされるの好きでしょ？」
「知らない、知らない」
「…嘘ばっかり」
必死に目の前の生き物を求め、舌舐めずりをした。
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
107(プロフ) - しがないウオタミさん» 赤わーいです！続編がこんなに遅くなってしまって申し訳ないです。 (2018年11月1日 22時) (
レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)
107(プロフ) - 〇したさん» 遅くなってしまって申し訳ありません、やっと続編が出来ました！ (2018年11月1日 22時) (レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)
しがないウオタミ(プロフ) - お星様赤色おめでとう御座います！続編とても楽しみにしています！頑張って下さい！ (2018年1月10日 23時) (レス) id: 2a9287a38a (このIDを非表示/違反報告)
〇した(プロフ) - わーい！記念の100票目取れました！続編楽しみです！更新頑張ってください！ (2017年12月28日 4時) (レス) id: 098190420b (このIDを非表示/違反報告)
107(プロフ) - たちょらーさん» 報告ありがとうございます！直ちに編集しておきますね！ (2017年12月15日 19時) (レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：107 | 作成日時：2017年12月3日 17時
