極秘ファイル02:男神 / Mushimegane ページ34
※本編とは無関係
僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかった頃
父親が一つ忠告を与えてくれた。
その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。
「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。
「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではない」だ、と。
泉の近くにある木に体を預け、そんなことを思い出してしまった。
少し遠くから風を切るようなビュンッという音がした。
あ、杖の先が一瞬見えた。
Aだ。
「やっほ、虫さん儲かってるー？」
「もう、僕は仕事だけど仕事じゃないって」
「あははごめんごめん…ってあれ、メガネ少し壊れかけてるよ？」
「え？あ、」
「はい、これでオッケー」
気が付くと、割れかけていたメガネが新品同様になっていた。
さすが一流の魔女。
Aは、呪文や水薬を使った病治し行為・分娩・堕胎・未来占い・呪い・呪いの除去・失恋した者に助言を与えること・隣人間に平和をもたらすことなど、村や都会の人々の病治しの仕事、医学や呪術と呼ばれる行為を含んでいた。
色んな村で行われていたが、より不幸なある場所に留まるようになる。
人々は、感謝していた。
しかし、力は恐怖を生み出す。
結局、彼女たちを死においやったのは、彼女たちが持っている力そのものだった。
呪術を行う者は、尊敬されると同時に恐れられていた。
社会の周辺に位置する女性、社会規範から逸脱する女性が魔女とされることが多く見られる。
Aは、村から出て行った。
「難しい顔してどうしたー？」
「え、僕そんな顔してた？」
「うん、眉間に名刺が挟まりそうなくらい凄かったよ」
「にへへ」とデコを軽く指で突かれる。
「そんな君には、コレ！」
「…なにこれ？」
「食後一回一錠！一日三回！『フアンガナクナ〜ル』！」
「そんな名前なの！？」
「…私が考えた」
「ぶっは、Aネーミングセンス無さ過ぎでしょ！」
魔女と言われないと分からないくらい人間らしい普通の女の子。
魔法を使ってるところくらいでしか魔女に見えない。
杖は、飛ぶ時以外懐にしまうそうだ。
「じゃあ、虫さんは何て付けるの？」
「…『ハヤクヨクナ〜レ』
「お互い酷いね」
「ほんとね」
***
神よ
極秘ファイル03：死神 / Ryo→←極秘ファイル01:魔導士 / Tetsuya
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107(プロフ) - あやもち(新アカウント)さん» ありがとうございます。満足して頂いて本当に嬉しいです。ありがとうありがとうございましたー！ (2017年12月27日 20時) (
レス) id: 85d224fea2 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(新アカウント)(プロフ) - 完結おめでとうございます、お疲れ様でした。107さんの言葉選びが好きすぎて、いつも楽しみにしていました！次回作にも期待((本当にお疲れ様でした！！！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: c7791dfc52 (このIDを非表示/違反報告)
107(プロフ) - まあこさん» 申し訳ありません、小説でも書いてある通り只今リクエスト停止中です。 (2017年12月26日 21時) (レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)
まあこ(プロフ) - リクです！ぽんりさのドラマのやつで夢主はとしみつに恋愛相談され、そこでとしみつのことが好きなのに気づく役で。最後はとしみつもりょうに気づかされ夢主が本当に好きな人に気づく感じで。ツイッターでは夢主の切ない演技が反響！という感じで (2017年12月26日 21時) (レス) id: bd97dae41e (このIDを非表示/違反報告)
ももぱんまん(プロフ) - 107さん» 大丈夫です ！、有難う御座いました ！ (2017年12月14日 18時) (レス) id: 25bfd60d3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：107 | 作成日時：2017年10月22日 19時
