【gnsn】ふわふわまくら (ページ20)

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続ページ20

「顔、のぞき込まないでよ…私の顔みても何も出てこないよ」

「いや、お前の顔は見てて飽きないぞ？」

ふっ、と鼻で笑われ少しムカついた。

「そーですか、私も貴方の顔は見てて飽きないですよーだ」

そう拗ね気味に返答した時、チャールズがお酒を2人分カウンターに置いてくれる。

「ありがとうチャールズ、………さて飲むか」

話をそらそうとお酒に手を伸ばして口をつけるが、

「んで、なんで来ちゃダメなんだ？」

「げ、やっぱり話戻された」

速攻で話を戻された。

「答えるまで帰さないぞ？」

笑顔でじりじりよってくるこの男…
私の心が持たねぇよ…

そう思いながら後ずさるが、すぐ後ろには壁がある為そんなに下がれなかった。

しかし、ガイアは依然として近づいてくる。

「え、えっガイア近い！」

無言で両手を捕まれ壁に押さえつけられる。

私は何も抵抗できなくなってしまった。

「なんで、行っちゃダメなんだよ？」

「いやあ、それは…」

「俺が…嫌いか？」

「…………へ？」

「俺と関わるの嫌なのか？」

しゅんとした顔と声で問われる。

何を勘違いしているんだこの男、真逆だよ、関わりたくないわけねぇだろうがよぉ

「何勘違いしてるかわからんけど、私、ガイアのこと好きだよ」

言ってから、(あ、やってしまった！)と心の中で叫んだ。
うわぁ何言ってるんだ自分、これ告白じゃん、絶対に振られるじゃん！なんで今のタイミングで好きとか言っちゃったの！？

しばらくの沈黙の後、絶望し、ガイアの方をちらっと覗く。

そこには驚いた表情で口をぱくぱくさせているガイアがいた。

顔は赤く染まっていて、ぱくぱくしてる口は「…ぇ」「…ぅ」といった言葉しか喋れないようだ。

「え、ガイア！？だ、大丈夫？、」

そう声をかければ意識を取り戻したように目の焦点が合う。