難癖バットガイズ！ １ ページ36
デュース｢あの､このメモに書いてある物が欲しいんですが｡｣
デュースがトレイ先輩から受け取ったメモを店主に渡す｡
グリム｢あとツナ缶が欲しいんだゾ!｣
『こら!ツナ缶は要りません!!』
店主｢何なに?生クリームと卵と……これはまたsweetなラインナップだ｡
OK!今出してくるよ｡｣
デュース｢おぉ……本当にあるのか｡｣
そう言って店主はまた店の奥へと入って行った｡
暫く待つと､袋を沢山持った店主が戻ってきた｡
店主｢お待たせ!結構重たいけど持てるかい?｣
デュース｢はい､大丈夫で……｣
店主｢今なら荷物運びにも使える宙に浮かぶ円盤1/100サイズが30%OFFでお買い得だよ｡｣
グリム｢なんだそれ､おもしろそうのんだゾ〜!｣
『け､結構です!行くぞグリム!!』
グリム｢ふ に" ゃ 〜！もっと遊んで帰るぅ〜!｣
『文句を言わない!!』
店主｢OK､OK｡それじゃあ小鬼ちゃん達のまたの起こし､お待ちしてマース!Bye!｣
駄々をこねるグリムを何とか引っ張って､購買部を後にした｡
〜
購買部を出た僕達はメインストリートを歩いていた｡
気がつけば学園が夕日に染まっている時間になっていた｡
デュース｢なんだかスゴい店だったな｡｣
グリム｢ちぇ｡Aのケチんぼ｡｣
『誰がケチんぼだ｡』
デュース｢……A､そっちの缶詰の袋､重たいだろう｡僕が持つ｡｣
『えっ?いや大丈夫｡デュースの方が僕より袋持ってるし……』
デュース｢気にするな｡｣
そう言うとデュースは僕の右手に持っていた缶詰の袋を持ってくれた｡
デュース｢重たい袋を持つコツがあるんだ｡｣
『へぇ〜､そんなコツがあるんだ｡デュースって､意外に買い出しとか慣れてるのか?』
デュース｢タイムセールの時に母さんがとにかく買い込むから､毎回袋がメチャクチャ重くて｡
ウチは男手が僕だけだったから､そういう力仕事は僕が全部してた｡｣
『デュースは母さんの事を大切にしてるんだな｡』
デュース｢……いや､そんな事はない｡僕は､母さんを……｡｣
僕の一言でデュースは悲しい顔をした｡
僕が謝ろうとすると､デュースはハッと我に返ったかのように元の様子に戻った｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三日月 - まだ(# ﾟДﾟ) (2020年7月4日 21時) (
レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
画で卵(プロフ) - 浅草さん» 浅草さん!ありがとうございます!(涙)頑張って更新続けます!本当にありがとうございます!! (2020年6月28日 22時) (レス) id: 16faf254b9 (このIDを非表示/違反報告)
浅草(プロフ) - この作品がとても好きです！！更新頑張ってください！！ (2020年6月28日 22時) (レス) id: 9d7ae72698 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：画で卵 | 作成日時：2020年6月28日 16時
