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第10話 忘れてた2人 ページ15

バルト「…すぐ呼ぶと言ったのにいつまで待てば良いんだろうか」


私の名はバルト、錬金術師をしながら旅をしている
…といっても最近はもっぱら、宝石作りの方が多い
自分で気の向くままに作ったりしているが時折、こういう貴族や王族の依頼を受けて宝石を作っていることがある


バルト「さすがに同じ部屋にこもりっぱなしは退屈だ…少し外に出るとしよう」


ぶつくさと、愚痴を吐きながら部屋の外に出る

?「やぁ、さすらいの旅人さん、君も王様に呼ばれたのかい?」


後ろの方から女性の声がするので、振り返ると
自分の視線よりも少し下に黒い丸つば帽子をかぶっており、黒いケープを羽織った糸目の少女だ


バルト「えぇ、そうですが…失礼ですが歳上に対する言葉遣いがなっていませんよ?」

?「おやおや、意外と礼儀にうるさいタイプの旅人さんか」


話を聞かない子だな…
風貌を見る限り一般人のようだがよく見ると
竪琴を持っている

バルト「もしかして君は吟遊詩人ですかな?」

?「おっ、ご名答!吟遊詩人の燐曇というよ、よろしくね」

バルト「なるほど、それなら友好的に話すため敬語は使っていないのだね?」

燐曇「…うん、そうだよ」


今一瞬の間は気にしないでおこう

バルト「私は錬金術師のバルトと申します以後お見知りおきを」

燐曇「おうとも、よろしくねー」


他愛もない話でもしようと思っていたところ
何やらドタバタ、ガタガタと大人数でかけっこでもしている様なやかましさだ


燐曇「あ、やっばい忘れてた」

バルト「?何をです?」

燐曇「王様に会う前に友達助けに来たんだった」


なんと、ここに友人がいるのか
それは、さぞかし心配でしょうと声をかけようとした途端

抹茶「さぁさぁ、そちらを退きなさいお二方!!怪我してもしりませんよ!!」

カラ「あっ、ぎもぢわるぃいい」

チョコ「こらー!待てぇ!!」

ミルク「今なら間に合いますからお止まりください!龍尾様!抹茶様!!」

ポッキー「お前ら2人ともまた王にどやされるぞ!てか最悪その姫さん置いてけ!」


…所々に葉っぱや枝を付けた黒目の少女を筆頭に
不思議な髪色をした女性にお姫様抱っこをされている黒髪の青い召し物を着た少女
後を追いかける騎士3人
…城で騒ぐのは少々頂けないというか、巻き込まれたくない


燐曇「バルトさん、避けないと危ないよ〜」

バルト「えっ、なにいっー」


まさか、先頭を走っていた黒目の少女の膝蹴りが
こめかみを直撃をすると思わなかった

第11話 呼び出し→←第9話 おぉ神よ



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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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龍尾(プロフ) - めっちゃ楽しいから続きが気になる (2018年10月28日 21時) (レス) id: ea4ac1e525 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たけぴよ。 x他1人 | 作成日時:2017年4月7日 21時

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