農家娘がお姫様になったようです。 (ページ11)

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第6話助けてページ11

どうも、カラーペン通称カラのペットのタナです
ただ今、絶賛閉じ込められ中です
鳥かごっぽい籠に捕まってはや1時間になります

タナ｢畜生…あの黒髪黒目の女…少し丁寧に入れろよ…腰打った…｣

ブツクサと、ボヤきながら籠の中をウロウロとする
どうにも網目が細く逃げ出すのは難しそうだ
どうやって出るか…そう考えていた時に
籠の外に視線を移すと
ネズミが居た、城での実験用のハツカネズミが逃げ出したのだろう

タナ｢…コイツぁ中々いいタイミングに来たな｣

籠の中を見渡す、音のなりそうな物は…
よく見ると隅に、何かの骨がある
持つには少し大きそうだが、叩けば音は出るだろう

早速骨を持ち、近くの机にコンコン！コンコンと
叩きつけた
するとネズミの方も気づいたようだ、私の方に寄ってきた

タナ｢よう、ねず公｣

ネズミ｢やぁ、小人さん、そんな所に閉じ込められてどうしたの？｣

タナ｢んー…ちょっと悪いやつに捕まっちまってな｣

都合の良い嘘で誤魔化そう、すまんネズミ((

ネズミ｢えぇ！大変じゃないか！｣

タナ｢あぁ、友達が連れさらわれたから助けに来たんだけど…｣

ネズミ｢僕はどうしたらいいかな？｣

タナ｢そのサビくった部分を噛み砕いて欲しいんだ出来るか？｣

我ながら大分無茶なことを頼んでいる自覚はある
流石に断られるだろうが…

ネズミ｢わかった！任せて！！｣

タナ｢出来るのかよ！！｣

意外に頼もしい奴だな…
そんなこんなで10分後…

ネズミ｢よし！空いたよ！！｣

タナ｢お、おう…ありがとう｣

ネズミ｢さぁ、乗って！！｣

自分の背中を見せるネズミ
訳が分からずポカンとしてると

ネズミ｢お城は広いから僕が送っていってあげる！さぁ乗って！！｣

とりあえずネズミの言葉に甘えることにして背中に乗った
そして思ったことは

私は、コイツより紳士らしい紳士は見たことない
(ネズミだけど)