26*リーダーの時間 ページ7
「いらっしゃいませ！」
喫茶店に来た私達。前原くん・潮田くん・カエデちゃん・岡島くん・メグちゃん、そして私というなんとも謎メンツだ。
その店内ではよく見知った顔のスタッフの声が響く。
「悠馬ちゃん元気？」
「コーヒーよりも悠馬ちゃんが目当てだわぁ♡」
常連客である2人の女性がスタッフに話しかける。
そう、ここの喫茶店では我がクラス委員長の磯貝くんがアルバイトをしているのだ。
何でも、家が裕福ではないために働いているらしい。E組に落ちた理由はアルバイトが原因だった。
「にしてもイケメンだなぁ」
「お前ら紅茶一杯で粘るなぁ」
「いいだろ。バイトしてんの黙ってやってんだからぁ」
「はいはい、強請られてやりますよ」
そう言って、ティーポットを傾ける磯貝くん。出がらしだけど1杯オマケしてくれた。
…イケメンだ。
そこから露わになっていく磯貝くんのイケメン伝説。
なんだろう、岡島くんが同じことをやってもイケメンだとは思えないのに。
失礼でごめんね。
「イケメンにしか似合わないことがあるんですよ…磯貝くんや先生にしか…」
後ろの席から声がしたかと目線を向けると、そこには何故か殺せんせー。
「でも、彼がいくらイケメンでも腹は立たないでしょう？それはなぜだと思いますか？」
「単純にいいやつだからだよな」
そう話すと、またお客さんが入ってきて磯貝くんの挨拶が響く。
「おやぁ？おやおや…情報通りバイトしている生徒がいるぞ？」
『ゲ』
入ってきたのは五英傑。そこにはもちろん学秀の姿が。
「これで二度目の重大違反だ。見損なったよ磯貝くん。少し外で話をしようか」
ここでの話し合いは業務妨害にもなり得るため、学秀ほ磯貝くんを連れ出し、私達も一緒にお店を出た。
「浅野、このこと黙っててくれないか？今月で必要なお金は稼げるんだ」
『私のほうがやばいことしてるし、私のことも黙っててくれたじゃん？ね、磯貝くんのこと内緒にしてくれない？』
「雪目…」
一歩前に出て、私も学秀にお願いする。
すると、少し考えた素振りを見せて口を開いた。
「そうだな。できれば僕もチャンスをあげたい。
…では、1つ条件を出そう。闘志を見せれば今回のことは見なかったことにしてやろう」
そして、学秀が提案を終え、私を手招きする。
近寄ると耳元に顔を近付けてささやく。
「その服もだけど、首の横側。髪で見えづらいけど首についてる。赤羽とそんなに進んだのは感心しないなぁ」
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
