カルマとの時間(6) ページ6
「ねーAー」
『なに！？』
もう既に準備の終わっているカルマの横で、髪をセットしている私。
学校開始まであと10分。急いだってもう間に合わないのは分かっているが、急いで準備をしていた。
「俺、世界一幸せだよ。A愛してる」
『〜〜〜っ！！！なんでこんな時に言うのよ！私もあ…あいしてるにきまってんでしょ…』
後半になるに連れて声が小さくなる私。
セットし終わった頭を崩さないように優しく撫で、私達はキスをかわす。
「じゃあ行こっかー。てかそれ、クラスのやつらに何言われるかな」
家を出ながら、満足そうに私に言うカルマ。
"それ"というのは明らかにサイズが大きすぎるシャツだ。
袖が長くて、この上からブレザーを着るのが違和感でシャツにスカート、という状態だ。
2人で遅刻して、私の格好がこれ、なんて下衆いうちらのクラスメイトは3秒で勘付くだろうな。
『もう諦めたよ…てか、くれぐれも変なこと言わないでよね！』
「当たり前でしょ。俺だけのAなんだから」
『っ！！』
「なぁーんて、ドキッとした？A口説かれるの慣れてないから弄りがいあるよねぇ〜」
『殺す！！』
*
1時間目の後半に学校に着いた私達は、何食わぬ顔で席につく。
もちろん、このクラスのことだ。
授業はそっちのけで質問攻めが凄かった。ビッチ先生もいたのは許せない。
もちろん、私は何も答えず、カルマも煽るだけ煽って2時間目の授業が始まった。
顔をピンクに染めながら授業する殺せんせーを何度も殺そうとするが、あえなく失敗。
いつの間にかお昼休みになっていた。
カエデちゃん、潮田くん、カルマと4人でお昼を食べていた。
もちろん、話題はカルマとの話題だ。
「ねえ皆！ちょっといい？」
昼ご飯を食べ終えた頃、私達に話しかけてくるのはメグちゃん。
「今日の放課後、行きたい喫茶店があって皆で行かない？」
『喫茶店…？』
「そうそう！すっごい美味しいハニートーストがあるって最近話題でさぁ〜」
ハニートースト、という名前を出すとがっつくカエデちゃん。
カエデちゃんと潮田くんは参加が決定。
「俺はパス。今日は用事あるんだよね」
そう言って、カルマは不参加決定。ちょっとメグちゃんの舌打ちが聞こえた。
「Aはどうするの？」
明らかに私達の話が聞きたいであろうメグちゃんから、少し圧を感じる。
『う、うん。行こうかな』
隣ではカルマがご愁傷さま、とでも言いたげな目で見てきた。
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
