カルマとの時間(5) ページ5
キスをしている間にも、カルマの手は私の足を軽く撫でる。
それに反応するように声が漏れる。
『っ…はぁっ…』
口が離れたと思えば、足りない酸素が入ってきて呼吸を整える。
もちろん、顔は真っ赤だが、カルマの顔もほんのり赤くなっていた。
『きゅ、急すぎるんだけど』
「急も何も最初から予告してたじゃん」
『あれってハッタリじゃないの！？』
「ハッタリも何も、冗談のつもりだったよ。
でも、Aがあまりにも無防備すぎて…俺のベッドに入ってるのが…なんか…独占欲出た」
そう言って、視線を下に向けるカルマ。先程より顔の赤味は増し、なんとも初なところが見受けられる。
と、油断していると起きかかっていた私の体を押し倒し覆いかぶさってくる。
『ちょっ、ちょっと！』
「Aのせいだからね？」
そう言って、ブラウスのボタンをゆっくり外すカルマ。
覚悟を決めよう。カルマが初めての相手で嬉しいんだから。
ギュッと強く目を瞑り、次の刺激を待つ。が、その次はなかなかやってこない。
「A…本当にいいの？俺止まれなくなるよ」
目を開けると、少し不安そうな表情が飛び込んでくる。
頬に軽く触れるキスをされ、手が恋人繋ぎに握りしめられる。
「Aのこと好きだから、めちゃくちゃ大事にしたい。だから本当はそんな気もないのに、流されて俺としてほしくない。
Aはこのまましたい？したくない？
無理はしないで。本心を教えて」
『私は…』
繋がれた手を見つめ直す。カルマと付き合えて良かった、カルマに愛されて幸せだ、何度そう思っただろう。
私は空いている手で、カルマの顔を引き寄せ短くキスをする。
『私も好きなんだよ。カルマ。初めてはカルマがいい。絶対に』
「っ！A…愛してる」
*
『やっば！！こんな時間じゃん！！』
「ははっ、これ遅刻確定だね〜」
あのまま泊まった私達は起きてから朝食を食べて、少しゆっくりしていた。
が、余裕こきすぎたのか、あと20分で学校が始まる時間だった。まだ家も出ていないのに、だ。
『着替えるから、絶対覗かないでよ！』
「昨日の姿の方が過激だったけど？」
『ッ！！うるさい！！』
そう言って、カルマを部屋の外に追い出す私。
カルマから借りていた大きめのTシャツを脱ぐと、
「てか、2日連続で同じブラウス着るのー？俺ので良ければシャツだけど貸そうか？」
何くわぬ顔で部屋に入ってきた。追い出した意味がなかった。
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
