0*カルマとの時間(4) ページ4
『…ねぇ、ここどうすればいいか分かる？』
「ん？あ、そこはこの公式の応用で…」
放課後、カルマの家に来て早1時間。
繰り広げられていたのは、授業範囲を超えた予習と範囲内の復習だった。
お互いの距離が近付く度に、意識して胸が高鳴るがカルマはそんな素振りは見せずに勉強をする。
『こういうことか！』
「うん、それで合ってるはずだよ」
『ありがとう』
そう言うと、軽く返事をしてまた黙々と勉強を始めるカルマ。
…なるほど。あれはハッタリで、本当にただ純粋に勉強会をしたいだけなんだ。私の反応でも楽しもうと思ったのか。
そう思って、チラッと彼の問題を解く姿を見る。
「A、ここ分かんないんだけど分かる？」
『あ、そこはね…』
淡々と説明する私に、真剣に聞くカルマ。
聞きながらもメモを取ったり問題を解いたり…至って真面目だ。
なんの展開もないんだな、そう安心した私も彼と一緒に黙々と作業を続ける。
*
「一回休憩する？」
お互いにやってる問題が一段落ついて、その声に鉛筆を置く。
時間を見ると、いつの間にか勉強を始めてから2時間が経っていた。
『そうだね〜！んー、めっちゃ集中した！』
「ははっ、見て、手の横真っ黒」
必死に勉強した後特有の汚れを見て2人で笑う。
「あ、そういえばアイスあるけど、バニラとチョコどっちが好き？」
『絶対バニラー！』
「取ってくるから待ってて」
そう言って頭を撫でて部屋を出るカルマ。
その間に私はスマホを手に取り、アプリを開いて地下ドル垢のTLを眺める。
座っているのが疲れたので、借りまーすと呟き、カルマのベッドの上に寝転がる。
『お、再来週早朝ライブあるじゃん。行こうかなぁ。でも、最近賭博してなくて金ないな…』
ブツブツと独り言をしていると、カルマが戻って来る。
『おかえ…痛っ！！』
仰向けでスマホをいじっていた私は、手が滑って顔面にスマホが落ちる。
「っ…ねえ、何やってんの」
『え、へへ…ドジッちゃった』
「いや、そうじゃなくて」
『え？』
カルマがテーブルにアイスを置き、ベッドに座って私の頬を掴む。
「…なに、やっぱり襲われたいわけ」
『えっ！？あっ、ベッド入ってること！？いや、違うんです！深いわけが…！』
そう言って一気に緊張モードに入る私の唇に自身の唇を重ねるカルマ。
『っ……！？んっ、ふっ…』
徐々に舌が入ってくる。
ビッチ先生の授業もあってかやっぱり上手い。
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れれれ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！おかげさまでやる気が出ました！笑 ゆっくり更新になると思いますが、これからもぜひご愛読ください！ (4月24日 7時) (
レス) @page7 id: 9952432436 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続き楽しみにしてます (3月24日 11時) (レス) id: 3fe3017824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れれれ | 作成日時：2023年12月24日 0時
